奏者
全て
名詞
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おじさまの計画を知り、そこにある奏者こそが自分だろうと思っていた。
十七歳の誕生日に呼ばれたということは、まさにその証明であり、樹とともに世界を調律するのだと有頂天になっていた。
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大野木寛『ラーゼフォン第05巻』より引用
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ラーゼフォンが、奏者を殺すようなことをすると思っているのだろうか。
そんなことになれば、ゼフォン・システム全体が狂いはじめる。
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大野木寛『ラーゼフォン第02巻』より引用
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演奏という意識的な行為が必要な分だけ、単身楽団は奏者を限定します。
大迫純一『神曲奏界ポリフォニカ ポリ黒03 プレイヤー・ブラック』より引用
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金ホゾと綾杉のいずれも、音響工学的には無根拠だが、音質が違うと感じる奏者が多い。
基本的には注文生産であり、奏者と職人の人間関係が大切であるとされる。
原木よりも職人の技術料が高価である他、高い信頼関係があれば随意割引きなどが行われるため、市場価格は一概に言えない。
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これを、ハウリングという。
それと同じことが、神曲を通じて奏者の精神にも発生し得る、というのだ。
だから、神曲を奏でる際には奏者の精神状態にも注意が必要である、と論文は結んでいた。
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大迫純一『神曲奏界ポリフォニカ ポリ黒02 サイレント・ブラック』より引用
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その繊細な音色に惹かれたという。
しかしその頃はまだオカリナ奏者になりたいと考えていたわけではなかった。
北海道帯広柏葉高等学校卒業後、自分の将来に悩んだ彼女は何か夢を探したいと考え、ワーキングホリデーを利用し単身オーストラリアに渡る。
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エレクトーン奏者と相談してレパートリーを決め、お客のいない時間に練習させてもらう。
奏者の二人は、それぞれのホステスの声の質の相談にも乗ってくれる。
あたしは積極的に質問し、レパートリーもどんどん増やしていった。
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内田春菊『あたしが海に還るまで』より引用
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聴衆の多くはこれを目当てに来ていたのだ。
再び日本人奏者の生演奏が始まったとき、会場にはざわめきが戻ってきた。
ジュースを飲んでいる聴衆の前で弾くのは、弾き手にしてみればさぞかし屈辱的なことだろう、と東野は同情していた。
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篠田節子『ハルモニア』より引用
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両肩を結ぶ線と平行に持つのではなく、右手を左手より下方、前方に伸ばす。
奏者は正面ではなくやや左を向き、右に首をかしげて唇を歌口に当てる。
発音にリードを用いないため、ほかの管楽器よりもタンギングの柔軟性は高い。
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独奏や前奏に限らず、唄の伴奏においても唄い手の即興に応じた演奏をしなければならないため、唄づけの際には高度な知識と技術が要求される。
近年ではこの唄づけができない奏者が増えており、これを嘆く声も多い。
唄づけが廃れゆく原因には、奏者個人の嗜好のみならず、唄い手の不足や三味線界の閉鎖的環境が指摘されることもある。
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それも力をこめて指をにぎるのではなく、てのひらを上にして五本の指が、軽く、しまるのだ。
各奏者にたえ間なく目は配られているが、けっして鋭い目つきではない。
右手のタクトはフィルムの回転するスピードを越える速さで、終始、小刻みに振られている。
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五味康祐『西方の音』より引用
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たとえ旋律を持たないドラムのみであろうと。
そこに奏者の魂がはっきりと込められていればそれはそれだけで神曲たり得る。
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榊一郎『神曲奏界ポリフォニカ 第2話』より引用
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初心者にも向いている。
日本では一部を除きほとんどの奏者はベーム式の楽器を使用している。
ドイツ式のエーラー式クラリネットは、1812年にミュラーが開発した13キイのクラリネットを元に、ベーム式クラリネットが発明された約60年後にオスカール・エーラーによって開発された。
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もちろん奏者が奏でるのは一つの楽器だが、それ以外の楽器は封音盤に記録しておき、それを必要に応じて音の高低、強弱、音色を調整する必要がある。
そのために必要なのが奏者の周りに散りばめられた各種の補助演奏装置である。
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榊一郎『神曲奏界ポリフォニカ 第1話』より引用
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尚、オープン奏法でもペダルから足を離さない奏法もある。
ペダルから足を離す方法に比べて安定度が増す、とする奏者も存在する。
また、ジャズにおいてはビートの主がシンバルでタムタムも2個と少数である事が多く、径の小さいバスドラムのオープン奏法を第3のタムタムとして使用する事もある。
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鍵盤楽器奏者が合唱団を、首席ヴァイオリン奏者がオーケストラを振ったのである。
奏者の一人が必要に応じて指揮をするこの手軽なやり方は現代でも行われる。
ピアノ協奏曲などでピアノ奏者が弾き振りをすることや、ジャズのビッグバンドでバンドマスターが曲の終りの指示を出すことなどがこれにあたる。
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楽器の先端部がイングリッシュホルンと同様、洋ナシ状に丸く膨らんでいるのが外観的な特徴である。
その他、運指や吹奏方法は三者共通であって、オーボエ奏者が演奏する。
イ調の移調楽器で、記譜された音から短3度低く鳴る。
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勘定奉行・町奉行と並んで評定所を構成した。
原則として一万石以上の譜代大名が任命され、奏者番を兼任していた。
寺社奉行はいわゆる三奉行の1つではあるが、主に旗本であり、老中所轄に過ぎない勘定奉行・町奉行とは別格であり、三奉行の中でも筆頭格といわれる。
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聴くものすべてが耳を塞ぎたくなる調べ。
その証拠に、青い光のゆらめく広大な部屋には、奏者ひとりしかいない。
彼が死を選ばぬ理由があるだろうか。
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菊地秀行『妖戦地帯2 淫囚篇』より引用
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これまで、ミサ曲を別にして彼の大きな作品はグンデルホーフでのアマチュア・オーケストラに限定されていた。
それは家庭での弦楽四重奏の奏者達から育って大きくなった社交場だった。
ここへきて彼はより際立った立場を得て、広く一般に接して行くことが求められ始めた。
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