奉り候
80 の例文
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このたび山岡および池田そのほか旧同志とも上京、壬生寺にまかりあり候。右につき急速お談じ申したきこと御座候間、この人同道ご光来待ち奉り候。昨夜柴秀二に出合い、貴兄のうわさにおよび申候。
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旧年以来かねて御随身中に罷り在り候由の宮川順達と申す加賀の書生出府致し委しき御噂承知致し候。数年御治療のところ被労御精心の段ほぼ承りさてさて御頼もしく存じ奉り候。老拙儀も二三世外治を以て旦那家に仕へ罷り在り候こと故何卒生民の為め少しにても治業の慮らひ工夫致し候て益にも相成りたく年来心懸け候へども差したる義もこれなく、犬馬の老積り最早当年八旬に及び空しく朽ち果て申すべく残念に存じ奉り候。
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内府を討ち奉り候ても君がお命は百日を過しなされまじき御顔色にて御座候。内府殿は武将数多ましまし天下無双の御大名なり。
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親心に上下がねえならねえで、しかじかかくかく、せがれがこれこれこうでごぜえますゆえ、依怙のご沙汰はごかんべんくだせえましと、何が何してどう依怙の沙汰だか、どうせ死ぬからにはもっと詳しくけえて直訴すりゃいいんだ。それをなんぞや、においばかりかがしたきりで、ご賢察願いあげ奉り候とはくどいですよ。いかにも思わせぶりで、しゃくにさわるんだ。
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拝啓 残暑かえって厳しき折柄いよいよ御清健のことと拝察賀び奉り候。
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唯今まで悪しかりし事、遠慮なしに護符に相認め、よく封じて差出すべし。と申され候へば「畏り奉り候」と申して、皆々悦び勇んで帰村仕り候事。追而出すべしと言ひ渡す。
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憚りながら御手前様、御同列様、御相談の上、その節の御取り扱い等を今より定め置かれ候よう大切に存じ奉り候。私考え候ところにては、交易条約御取り結びのほか、御扱い方もこれあるまじくと存じ奉り候。私名前にて東方にあるイギリス、フランスの高官へ書状差しつかわし、日本政府において交易条約御取り結び相成り、なお、他の外国へも御免許相成るべきはずの趣、申し達し候わば、五十艘の蒸汽船も一艘または二、三艘にて事済み申すべく候。
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まず新年の賀詞から始まっている。そして「いよいよ御勇猛にならるべく御越歳目出度き儀と存じ奉り候」とある。この者が、近辺まで行くというので、挨拶に立ち寄らせた、自分の同志なので腹蔵なく意見を聞かせてやってほしいといったことが書いてある。
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未だ一人土屋三蔵尋常に勝負仰付下し置かれたく願い奉り候。
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これはもちろんつくり話だと思うが、まったくよりどころがないわけでもない。高杉の遺言に、 「死後は墓前にて芸妓御あつめ、三絃など相鳴らし、お祭り下さるよう願い奉り候」 とあるところを見ると、これを死の直前に自分で実行してみたくなったのだと見られないこともない。
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この「しかしながら」以下のところの原文は、「乍併、不被為得止儀到来に及び候ては、是非に及ばざる儀に可有之奉存候」というのです。私はこれを「しかしながら、やむを得させられざる儀到来に及び候ては、是非に及ばざる儀にこれあるべしと存じ奉り候」と読み、上述のように解釈したのですが、この文書のこの部分は多くの歴史学者が見のがしており、たとえ採用しても十分に利用していません。私はこれはごく重要な史料で、これによってこの時期の西郷の行動の解釈、また寺田屋の壮士等の行動の解釈もつくと思っています。
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このたび申し合せ候忠士の者ども、都合五十人御座候。冷光院様御霊魂御照覧に相叶い候えかしと存じ奉り候までに御座候。と、何でもないことに書いてあることだった。
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順達より書面差上げ候様承り候間卒忽ながら申し上げ候。以来御知己の内へ加へられ置き下さるべく頼み奉り候。恐惶謹言。
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伊賀組女どもの儀越前守様の御立腹重々ごもっとも恐れ入り奉り候。その節拙者あれこれ陳弁つかまつり候えども、狼狽のあまり苦しまぎれに多少虚妄にわたれる言説これあり候ように覚え候あいだ、改めてお耳を汚したき儀これあり候。
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拝啓、早速乍ら御多忙中の処甚だ申兼ね候えども、小生儀、左記に勤務中の者に有之候が、同封の大阪某区某町何番地、金田組本店金田金助様は真面目《ま じ め》な職業の人に候や、また紹介業に候や、御尋ね申上候。紹介業に無之候際は、小生こと金田様の店にて働く心算に御座候故、御手数乍ら御内密に御調査の上、御一報賜り度く此段御願い奉り候。
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その後はわざと差控え、書状を以て御機嫌相伺いもうさず候。貴様いよいよ以て無事お勤めなさるべく珍重に存じ奉り候。内蔵助の手紙の冒頭は、これであった。
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こうしてひたすら「恐れ入り奉り候」では、慶喜にもそれ以上の追及のしようがない。だんだんに言葉をうしなっていく。
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