奈落へ落ち

19 の用例 (0.00 秒)
  • 自分が直立していると意識しながら、彼は奈落へ落ちていくのを知った。 菊地秀行『妖戦地帯3 淫闘篇』より引用
  • 奈落から奈落へ落ちていくべき手紙、自分にもよく意味の解らぬ手紙でした。 吉田知子『無明長夜』より引用
  • 奈落へ落ちて行く絶望感から視野が暗くなり、外界の音が遠ざかった。 森村誠一『殺人の組曲』より引用
  • 穴は、真っ暗で、なにか、奈落へ落ちて行くような気がしてしかたがなかった。 西村京太郎『失踪計画』より引用
  • それでもよく紛失するが、畳の目にこぼれた針は、奈落へ落ちて地獄の山の草に生える。 泉鏡花『草迷宮』より引用
  • 明かりの外へ一歩踏み出せば、暗黒の奈落ならくへ落ちていくようだ。 吉村達也『丸の内殺人物語』より引用
  • 存在しない奈落へ落ちていれば、自らそう思い込んで、永劫に落下をつづけていたであろう。 菊地秀行『吸血鬼ハンター06 D-聖魔遍歴』より引用
  • もしこれが妖怪屋敷ようかいやしきのなかのまぼろしの橋だったら、あっという間に身体は奈落ならくへ落ちていくはずだった。 海野十三『怪星ガン』より引用
  • 奈落ならくへ落ちつづける自分の姿が見えました。 乙一『天帝妖狐』より引用
  • 支えを失った化けものは、いまだ根をつかんだままの腕を残し、絶叫を発して奈落へ落ちていった。 荒俣宏『帝都物語5』より引用
  • 幸せから不幸の奈落ならくへ落ちた女である。 峰隆一郎『人斬り弥介 第02巻 平三郎の首』より引用
  • ともすれば張りつめた気持も跡切とぎれがちで、すっと奈落へ落ちて行くような心地になる。 井伏鱒二『黒い雨』より引用
  • 餓鬼も畜生も芸なら好い、が、奈落へ落ちさがるのが可恐おそろしいんだ。 泉鏡花『卵塔場の天女』より引用
  • 彼女はまっしぐらに奈落へ落ち、火焔に包まれ、それでも己がわざと約束をたがえたとは思わず、あたしは運が悪くて一緒に死ぬことが出来なかったと、やさしい声で呟くだろう。 福永武彦『海市』より引用
  • そんな彼らも遠く及ばぬ孤絶孤高を存在の証としながらも、なぜかスーインは、この若者がそばにいると考えるだけで、奈落へ落ちかける精神こころに光明が差し、もう少し、明日まで頑張ってみようという気にさせられるのだった。 菊地秀行『吸血鬼ハンター07a D-北海魔行 上』より引用
  • その際、フロア崩壊に巻き込まれて一緒に奈落へ落ちてしまうとライフメーターの量に関係なく即ゲームオーバーとなる。
  • と角蔵がいった声と、あっと叫んだ声とが、もつれあうように夜空に消えたかと思うと、丸太に押された慈念の躯は、針金止めのしていない丸瓦の一つを蹴って奈落へ落ちた。 水上勉『雁の寺(全)』より引用
  • 次の瞬間あらたな隆起が起こり、ぺろりとはがれ落ちた一枚岩は金切り声を上げるマーゴ人の一団を乗せたまま底無しの奈落へ落ちていった。 エディングス『ベルガリアード物語4 魔術師の城塞』より引用
  • ぶつかれば、怪物もろとも奈落へ落ちてしまう。 荒俣宏『帝都物語5』より引用