奈落のよう

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  • 私は地の底へ向かう代わりに、天に突き出した奈落のようだとも思った。 細江ひろみ『聖剣伝説 レジェンド オブ マナ あまたの地、あまたの人』より引用
  • 氷のように冷たく明澄な思考、だが奈落のように絶望的な思考であった。 E・E・スミス/川口正吉訳『ヴァレロンのスカイラーク』より引用
  • 細い、奈落ならくのような泥溝沿いの道にはどこにも人影は見られなかった。 横溝正史『塙侯爵一家』より引用
  • その先は、実は、急な奈落のようになっていて、底から水の流れる音がしています。 斎藤栄『まぼろしの完全犯罪』より引用
  • わたしは穴と呼んだが、この言葉で普通連想されるような暗い奈落のようなものとは、まったく違う。 ウルフ/岡部宏之訳『新しい太陽の書2』より引用
  • できるだけ小さく縮こまって、その深い奈落ならくのような絶望感に耐える。 森瑤子『愛の予感』より引用
  • 連結は進行方向前方からではなく、舞台の奈落のように機関車が軌道とともにせり上がる形で行われた。
  • それから後しばらく、二人は黙々としてこの奈落ならくのような舗道のやみのなかを突き進んでいった。 横溝正史『花髑髏』より引用
  • 何メートルもある大波に持ち上げられたかと思うと、奈落ならくのような海底に落ちていくあの感じとそっくりだった。 森瑤子『彼と彼女』より引用
  • しかも暗闇くらやみの空洞は、奈落ならくのようにさらに深く、口を開けてずっと先に続いている。 流星香『プラパ・ゼータ 4 玻璃色の迷宮』より引用
  • その感情はのどを詰らせるようになって来、身体からは平衡の感じがだんだん失われて来、もしそんな状態が長く続けば、そのある極点から、自分の身体は奈落のようなもののなかへ落ちてゆくのではないかと思われる。 梶井基次郎『梶井基次郎全一巻』より引用
  • その感情はのどを詰らせるようになって来、身体からだからは平衡の感じがだんだん失われて来、しそんな状態が長く続けば、そのある極点から、自分の身体は奈落のようなもののなかへ落ちてゆくのではないかと思われる。 梶井基次郎『檸檬』より引用
  • 隣近所が踊りの会の楽屋らしくにぎやかな笑い声や華やかな色彩、人の出入りに取り巻かれているのに、この部屋だけが奈落ならくのように暗い。 平岩弓枝『黒い扇』より引用
  • しかしそういう状態にあっても二人は、荒涼と嘲弄と沈黙の国に突入した人間、空間の奈落のように縁遠い異質の脈搏のない一つの世界の力と闘っている、巨大な冒険に夢中の、ちっぽけな冒険者であった。 ロンドン/山本政喜訳『白い牙』より引用
  • 闇のように、奈落のように、ただ底抜けに黒かった。 虚淵玄『Fate/Zero Vol.1 「第四次聖杯戦争秘話」』より引用
  • 次の瞬間、トムの体はヴァレンタインの大きな手に突き飛ばされ、奈落のようなダストシュートを滑落していった。
  • 芝居小屋の楽屋か奈落のように、暗く、にぎやかで、チグハグな品物に満ちた一隅である。 武田泰淳『快楽』より引用
  • 劇場の奈落のような暗い鉄梯子はしごをつたって祭壇の前へ出、海の神山の神と三人、祈祷きとう用のベンチに坐って神妙に待っていると、やがて人気の無い壮麗な大伽藍の中に、朗々とパイプオルガンの音が響き出した。 阿川弘之『南蛮阿房第2列車』より引用
  • この小説でも、マラコット博士の潜水函は、怪物にワイヤーを切られた結果、奈落のような深海底へと落下することになっている。 ドイル/斎藤伯好訳『マラコット海淵』より引用
  • 奈落ならくのような階下まではまだまだある。 桜庭一樹『GOSICKs 第1巻』より引用
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