大様

全て 名詞
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  • 旅の若い女性ニヨシヤウは、型摺カタズりの大様な美しい模様をおいたる物をヨソうて居る。 折口信夫『死者の書』より引用
  • 夏は又緑の房が誠によく何にしても大様で柳は誠にいいと思う。 岸田劉生『新古細句銀座通』より引用
  • 会議は私の関するところではなかったが、私はその経過の大様を聞知していた。
  • 禿鷹が丁寧ていねい御辞儀おじぎをするのに、山の神は大様おうようにうなずいてみせました。 豊島与志雄『コーカサスの禿鷹』より引用
  • 其上又素直なたましひと大様な心とを持つた男であつた。 フランス・アナトール『バルタザアル』より引用
  • と云い、大様おおように命をうけて、たれもそれを色に出さなかった。 吉川英治『新書太閤記(八)』より引用
  • ポチは大様おおようだから、余処よその犬が自分の食器へ首を突込んだとて、おこらない。 二葉亭四迷『平凡』より引用
  • いつか機嫌きげんを直した治修はるなが大様おおように何度もうなずいて見せた。 芥川竜之介『三右衛門の罪』より引用
  • 歩いてゐる人々には見えないが、その下には一本の綱が垂れさがつてゐて、風に大様に揺れてゐる。 武田麟太郎『日本三文オペラ』より引用
  • それは決して、通人の凝った趣味でも、貴族の大様な道楽気でもない。 円地文子『源氏物語私見』より引用
  • フィリップは皮肉っぽい眼つきのまま大様おおように首を振り、空のカップを持った手で庭の方を指した。 東郷隆『(定吉七番シリーズ 3) 角のロワイヤル』より引用
  • 高い所から見おろしたような、大様な微笑がその口辺に漂っていた。 中山省三郎『カラマゾフの兄弟』より引用
  • 大様などことなく上品な言葉を持って居る人である事をつくづく思わされた。 宮本百合子『日記』より引用
  • しかしその話が一段落つくと、谷村博士は大様おおように、二三度独りうなずいて見せた。 芥川竜之介『お律と子等と』より引用
  • なれども角力取大様おおようなもので、胡坐あぐらをかいたなり立上りも致しません。 鈴木行三『真景累ヶ淵』より引用
  • 彼はたゞ大様おほやううなづいたきりであつたが、やがて女の傍を離れて、母屋おもやの方へ行つた。 徳田秋声『或売笑婦の話』より引用
  • それは大様おおようにすこしゆれながら、自分で自分の値打ねうちを知っているけものらしく歩いていた。 マロ・エクトール・アンリ『家なき子』より引用
  • そこで、これ以上の大様な貢ぎは控えたくなったが、最終的な言葉は口に出さなかった。 ヴィドック/三宅一郎訳『ヴィドック回想録(1)』より引用
  • 田中君は大様おおような返事をしながら、何とも判然しない微笑を含んだ眼で、じっとお君さんの顔を眺めた。 芥川竜之介『葱』より引用
  • 送って来た運転手の最敬礼に大様に応えた松波は、冷え冷えとした玄関へ入った。 森村誠一『虚無の道標』より引用
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