大方

全て 名詞 副詞
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  • 二階じゅうの客は大方彼ら自身の話をやめて三人の話に耳をかたむけだした。 志賀直哉『城の崎にて・小僧の神様』より引用
  • 大方の予想はついていたけれど、そこには図書館の本が数冊入っている。 今野緒雪『マリア様がみてる 35 私の巣』より引用
  • 別に一冊となして大方に示さんとの望みは著者はじめよりこれを有せず。 陸羯南『近時政論考』より引用
  • 私の字のかかれる時には大方の時心の底にはこの美の力が発動して居る。 宮本百合子『繊細な美の観賞と云う事について』より引用
  • もちろんあなたや大方の批評家たちから見れば棒ふり剣術にちがいない。 三好十郎『恐怖の季節』より引用
  • それが今まで聞えなかったのは、大方風の加減か何かだったのでしょう。 谷崎潤一郎『痴人の愛』より引用
  • 芝居を書くといふことのうちには、芝居を観る楽みも大方含まれてゐる。 岸田国士『「現代戯曲全集第十七巻」の跋に代へて』より引用
  • 奥さんは大方極おおかたきまりが悪いのだろうといって、ちょっと私の顔を見ました。 夏目漱石『こころ』より引用
  • 大方逃げる奴の亡びてしまう所だから、そんな名が付いているのだろう。 森鴎外訳『諸国物語(下)』より引用
  • 大方の人はそれを見て見ぬふりして過ごすことが出来るのでしょうが。 石原慎太郎『遭難者』より引用
  • 又、大方の女というものがどういうものであるかも知悉ちしつした積りでいた。 堀辰雄『姨捨』より引用
  • これは大方収入が少なくて活計向くらしむきに心をなやますからであろうと思われる。 河口慧海『チベット旅行記』より引用
  • 兄がこの近所に学校の後輩の家があるといつたが、大方それだらうか。 岡本かの子『夏の夜の夢』より引用
  • 第一大方の者はこの教育部を一つの生活の場とすることしか考えてはいなかった。 島尾敏雄『魚雷艇学生』より引用
  • 大方逃げる奴の亡びてしまふ所だから、そんな名が付いてゐるのだらう。 森林太郎『樺太脱獄記』より引用
  • 教場へ出て何の事じゃ、大方そのせいで雑所様に叱られたものであろう。 泉鏡花『朱日記』より引用
  • 大方胡麻の蠅も気が強えと云つたら、つらを見たばかりでも知れべいわさ。 芥川竜之介『鼠小僧次郎吉』より引用
  • 私にはそれでなんとなく大方がわかってきたような気がしました。 石原慎太郎『遭難者』より引用
  • 「大方こんなことだと思っていました」と刑事は驚いた様子もなく言った。 平林初之輔『鉄の規律』より引用
  • 況して他の家へも大方は自から行かずして使を以て音問す可しと言う。 福沢諭吉『女大学評論』より引用
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