大きな卓子

20 の用例 (0.00 秒)
  • 中央の大きな卓子にはホテルの主人夫婦が珈琲コオフィイを飲んでいた。 堀辰雄『旅の絵』より引用
  • 彼は待ちかねたという面持おももちで、二人を大きな卓子テーブルの方へ案内した。 海野十三『蠅』より引用
  • 中央の大きな卓子にはホテルの主人夫婦が珈琲を飮んでゐた。 堀辰雄『旅の絵』より引用
  • そこも六畳で、机と本棚とが高窓の下にあって、本棚と並んで、大きな卓子があった。 豊島与志雄『椎の木』より引用
  • 北さんと梓は、黒檀こくたんの大きな卓子テーブルを間に、正座で向い合っていた。 久世光彦『陛下』より引用
  • それから私は一人で煖炉だんろの傍に大きな卓子を引き寄せて、その上で書きものから食事一切をすることに極めた。 堀辰雄『風立ちぬ』より引用
  • 大きな卓子のまはりにはいつも四五人の青年が集まつて、氣持の好い世の中を空想したり議論してゐたものだ。 竹久夢二『砂がき』より引用
  • 中庭を横ぎらうとすると、その庭の真ん中に大きな卓子があり、四五人の男が暗闇のなかで食事をしてゐるところである。 岸田国士『北支物情』より引用
  • 出入口と貼紙してある硝子戸を明けると三坪の土間で、二つの大きな卓子とそれの周りに背のない丸椅子が並んでいた。 きだ・みのる『道徳を否む者』より引用
  • それから二十分ほど後、私たちは、鬼塚元帥と、大きな卓子テーブルを囲んで、向いあっていた。 海野十三『地球要塞』より引用
  • また大きな卓子の上には、古めかしい書籍が、堆高うずたかく積んであり、それと並んで皮でつくった太鼓のようなものが置いてあった。 海野十三『暗号音盤事件』より引用
  • いま塩田大尉は、士官室の大きな卓子テーブルの上に、この辺の地図をひろげ、検察隊の士官や兵曹などと、額をあつめて相談をしているところです。 海野十三『怪塔王』より引用
  • 室の真中に、一つの大きな卓子テーブルがある。 海野十三『火薬船』より引用
  • 智子はほほえましい気持ちになり、それでいくらか気が楽になったので、部屋へ入り、大きな卓子テーブルのそばへちかよった。 横溝正史『金田一耕助ファイル09 女王蜂』より引用
  • その一つの家具というのは、精巧な彫刻を施した白檀の大きな卓子で、その上には、次のような記銘が、前のと同じような美しい文字で、くっきりと浮かび出ていました。 佐藤正彰訳『千一夜物語 05』より引用
  • 三畳と八畳と二間ぶちぬいた真ン中に、大きな卓子が二つ頑ばっていて、眼鏡をかけた先刻の女が、傍目もふらずぺンを動かしてる。 若杉鳥子『母親』より引用
  • 泥だらけの板敷きに、大きな卓子やはらをのぞかせた椅子がわがまま勝手に並び、その先では、大型の石油ストーヴが明々と燃えていた。 矢作俊彦『リンゴォ・キッドの休日』より引用
  • 主人は硝子戸ガラスどのはまった、明い事務室で、椅子に腰かけて、青いきれの張られた大きな卓子テーブルよっかかって、眼鏡をかけて、その日の新聞の相場づけに眼を通していたが、壮太郎の方へ笑顔を向けると、お島にも丁寧にお辞儀をした。 徳田秋声『あらくれ』より引用
  • 古ぼけた羅紗で蔽われた大きな卓子の前に、革の椅子にぎごちなく腰掛けた時、良一は用件をきりだすのに困った。 豊島与志雄『椎の木』より引用
  • その大きな卓子デスクの前に、海図をひろげて、椅子に腰かけている当の船長そのものの風采ふうさいが、また、恐山から出た柳田平治にとっては、予想だもせざる異風でした。 中里介山『大菩薩峠』より引用