夜会の席

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  • そのなかには夜会の席などで紹介されて、懇意になったものもいた。 大宅壮一『炎は流れる2 明治と昭和の谷間』より引用
  • ド・テオギュールは、ひとりで夜会の席へと戻ってきた。 高千穂遙『クラッシャージョウシリーズ07 美しき魔王』より引用
  • 侍どもと女中たちは夜会の席のような具合に一人ずつ席割せきわりをして円く組み合いましたが、女中どもはこんなことに慣れきっていると見えて恥かしがりもせず。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • 夜会の席に出たいという誘惑を押えかねた人達なのだ。 ウルフ/大澤実訳『ダロウェイ夫人』より引用
  • おれがこの令嬢のそばへ近寄ったのは、それからかなり後のある夜会の席だったが、話しかけてみたんだけれど、ろくにこちらを見向きもしないで、軽蔑したように口をきっと結んでいるじゃないか。 中山省三郎『カラマゾフの兄弟』より引用
  • あのとき私は夜会の席にいて、この恩知らずの若い男を恥さらしのはめから救いだしてやったんだが、いまは因果いんがにも月光を浴びて外をうろつきまわっている。 カフカ/中井正文訳『変身』より引用
  • この男を夜会の席から外へ連れだしてやったら、さぞかしうちょうてんになってうれしがることだろう、と私は腹の中で計算していたくらいだから、こんな彼の態度はどうもにおちかねた。 カフカ/中井正文訳『変身』より引用
  • クレールが、昨夜わたしたちの招待された夜会の席で、わたしが議論するのを耳にはさんだ、当今のさる文学の欺瞞に触れ、詳細な最近の事実を説明してくれたりした。 ベルグ/行方未知訳『イマージュ』より引用
  • もう一つ、こちらはちょっとなまめかしい話になるけれど、フランスの有名な天文学者のカミーユ・フランマリオンが、ある夜会の席で美しいサン・タンジ伯爵夫人に紹介された。 関容子『日本の鶯堀内大學聞書き』より引用
  • 彼は事実において、いくぶん好人物であったが、夜会の席で、彼が公爵に対していだいた好奇心の動機をなしたものには、いつぞやのナスターシャ・フィリッポヴナと公爵との一件も含まれていた。 ドストエフスキー/中山省三郎訳『白痴(下)』より引用
  • 実地に附き合っているうちに自然と上達したのでしょうが、夜会の席で婦人や紳士に愛嬌あいきょうを振りまきながら、彼女がぺらぺらまくし立てるのを聞いていると、何しろ発音は昔からうまかったのですから、変に西洋人臭くって、私には聞きとれないことがよくあります。 谷崎潤一郎『痴人の愛』より引用
  • 夜がふけると、わたくしは寝床へ行かされたが、音楽やどよめきの音で眠られないので、たいていはふたたび起きあがって、赤い毛織の蒲団に身を包み、巧みに仮装して、夜会の席へもどると、婦人たちは歓呼して迎えてくれるのであった。 マン/佐藤晃一訳『トーマス・マン短編集2』より引用
  • 花やかな夜会の席は忽ち稲妻が飛び嵐が巻き起つた暴風雨のさまと化して、打つ蹴る引つ掻く、それはもう何とも云ひやうもない惨憺たる血戦です。 牧野信一『船の中の鼠』より引用
  • こうしてまたたくまに、彼は巧みにこれらの交際のねり粉をまぜあわせたので、客間はたちまちみごとな夜会の席になり、話し声がいきいきとひびきはじめた。 トルストイ/中村白葉訳『アンナ・カレーニナ(中)』より引用