多分その辺

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  • 初めに処女の如き「皆様」の様づけも、多分その辺から出たのでしょう。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • 多分その辺に原因があるに違いないぜ。 小栗虫太郎『後光殺人事件』より引用
  • 多分その辺の横にでも入ったのでしょうと思いますが、生憎あいにく街燈が消えていて、いかにも暗いのです。 大倉燁子『耳香水』より引用
  • それがふだん鶴子と昵懇じっこんにして姉妹も同様に睦み合っていたから、多分その辺の事情に通じているだろう。 久生十蘭『魔都』より引用
  • 最初見た時は、大将の一人が十余人を従えて、馬で乗りつけて来たようでしたが、今は馬をば多分その辺に乗捨てて置いて、大将も同勢と共に徒歩かちになって、粛々とここまで練って来ました。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • 葉子は画家の草葉そうようと恋にちて行ったとき、夜ふけての水のうえにきしの音を耳にしながら、楽しい一夜を明かしたかつての思い出のふかい、柳橋あたりの洒落しゃれたある家のことをよく口にしたものであったが、今度も多分その辺だろうかとも思われた。 徳田秋声『仮装人物』より引用
  • 芸術の文字が流行語となりはじめたのは多分その辺で、その後、幕府が講武所を開いた趣意書のうちに、旗本の子弟、次男、三男、厄介に至るまで、つとめて芸術を修業せねばならぬと奨励している。 中里介山『大菩薩峠』より引用