夙に

全て 副詞
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  • 私は夙に近代劇の研究はイプセンから始めなければならぬと教えられてゐた。 岸田国士『巴里で観たイプセン劇』より引用
  • そうこうしているうちに汽車に乗るはずの時刻はとうに過ぎた。 宮本百合子『突堤』より引用
  • 倒産とともに死んだ父親は実は叔父で、ほんとの父親は夙に死亡してゐた。 原民喜『火の子供』より引用
  • この事ある前から、吉川経家としては、つとに或る決心を抱いていたのである。 吉川英治『新書太閤記(六)』より引用
  • 近代産業社会が男女問わず人間の身体性を低く評価することで成立していることは夙に議論されてきた。
  • 実際之は夙にエレアのゼノンの天才によって見出された処のものである。 戸坂潤『イデオロギーの論理学』より引用
  • 私がつとに老師の無力を見きわめていたことは、前にも述べたとおりである。 三島由紀夫『金閣寺』より引用
  • その書風と同時に彼の奇人ぶりもつとに広く人々の間に知れ渡っている。 吉田知子『無明長夜』より引用
  • 勿論、私は春日山下に夙に朝鮮人部落の存したことを想定するのである。 金達寿『日本の中の朝鮮文化 04』より引用
  • そのことは、私に対して好意的な若い批評家さえつとに指摘しつづけていたのだった。 小林信彦『素晴らしい日本野球』より引用
  • 姫は神隠しにあって行方知れずになったと、つとに内裏へも申し入れてある。 福永武彦『風のかたみ』より引用
  • 氏は翻訳の意義に就いて夙に注目している文学者の一人である。 戸坂潤『読書法』より引用
  • そして震災のときはもうとうにそんなものなくなっていて、倉が立っていました。 宮本百合子『獄中への手紙』より引用
  • かくて余はつとに母上と自分とを養うに必要なしろを稼ぐことを得た。 佐藤正彰訳『千一夜物語 10』より引用
  • 日本人とは切っても切れぬ因縁いんねんのある米の飯、是すらもつとに変化してしまっている。 柳田国男『木綿以前の事』より引用
  • 元来室生には「龍穴」といふものありて、請雨を以てつとに世に聞えたり。 会津八一『自註鹿鳴集』より引用
  • タイトルページに限らず、全体の粗雑さは夙に指摘されていた。
  • Y君は、俳優名鑑に依って、夙に彼女の身元位は諳んじていたのだから。 渡辺温『アンドロギュノスの裔』より引用
  • 先生の放心うっかりつとに有名なもので、のみならず、たいへん不器用である。 久生十蘭『犂氏の友情』より引用
  • そは畢竟夙に支那で發達した、家族制度を維持する必要に本づくものかと思ふ。 桑原隲蔵『支那の孝道殊に法律上より観たる支那の孝道』より引用
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