夕飯をすます

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  • 夕飯をすましたときは、なにかもう夜にはいったような気がしていました。 森敦『月山・鳥海山』より引用
  • 夕飯をすまして又二階へ来て栄さんの小説をよみかけているのですが。 宮本百合子『獄中への手紙』より引用
  • 気の置ける夕飯をすますとじきに疲れて居るからと云って栄蔵は床に入ってしまった。 宮本百合子『栄蔵の死』より引用
  • 行商から帰って夕飯をすました甚九郎は、行灯の前に横になっていたが睡くなって来た。 田中貢太郎『山姑の怪』より引用
  • 軽い夕飯をすましてから千世子は近頃にない真面目な様子でたまって居る手紙の返事や日記をつけた。 宮本百合子『千世子(三)』より引用
  • その晩、夕飯をすますとドーブレクは疲れたと云って十時に帰宅し、いつになく庭のかんぬきを差してしまった。 ルブラン・モーリス『水晶の栓』より引用
  • 夏の中毎夜夕涼に出あるいてゐた癖がついてゐるので、この時節になつても、夕飯をすますときまつて外へ出る。 永井荷風『虫の声』より引用
  • 夕飯をすまして帰るといった彼に、英子はどこまで自分でやったのか、簡単な夜食を卓袱台ちゃぶだいに並べていた。 石原慎太郎『化石の森』より引用
  • 翌日千三は夕飯をすまして黙々先生をたずねた、そこにはもう五、六の学生がいた、それは中学の二年生もあれば五年生もあり、またひげのえた人もあり、百姓もあれば商家のでっちもある。 佐藤紅緑『ああ玉杯に花うけて』より引用
  • 夕飯をすましたばかりで、階下したでは煙草専売局へ勤めている亭主がラジオの薩摩琵琶を聞いている。 宮本百合子『舗道』より引用
  • ちょうど夕飯をすましてぜんの前で楊枝ようじ団扇うちわとを使っていた鍛冶屋かじやの主人は、袖無そでなしの襦袢じゅばんのままで出て来た。 寺田寅彦『芝刈り』より引用
  • 夕飯をすましたら銀座の三越へカーテンを買ってやりにゆく。 宮本百合子『獄中への手紙』より引用
  • わたしは夕飯をすましてから唖々子をおうと九段くだんの坂を燈明台とうみょうだいの下あたりまで降りて行くと、下から大きなものを背負って息を切らして上って来る一人の男がある。 永井荷風『梅雨晴』より引用
  • お夕飯をすましてからみな呼びかはして入りに行きます。 土田耕平『狐に化された話』より引用
  • 二人は、それから、いったんめいめいの家に帰ったが、夕飯をすますと、そろって宝鏡先生をたずねた。 下村湖人『次郎物語』より引用
  • シゲ子と矢須子はもう夕飯をすまして蚊帳を吊り、縁側に腰をかけて涼んでいた。 井伏鱒二『黒い雨』より引用
  • 夕飯をすましてからの彼は、門先をぶらぶら歩きまわったり、二階の自分の机のそばに坐りこんだりして、はた目には何かおちつかないふうに見えたが、頭の中では、血書の文句をねるのに夢中だった。 下村湖人『次郎物語』より引用
  • お光は夕飯をすまして、食器を薄暗い台所で洗っていた。 島田清次郎『地上』より引用
  • 梅雨ばいうはまだ明けてはいないが、朝から好く晴れた空は、日の長いころの事で、夕飯をすましても、まだたそがれようともしない。 永井荷風『濹東綺譚』より引用
  • 私たちはそこで家内が持ち出して来た飯櫃めしびつの飯をって、不安な夕飯をすまし、筵二枚並べて敷いた上に蒲団を敷いて横になった。 田中貢太郎『変災序記』より引用