夕闇

全て 名詞
2,177 の用例 (0.01 秒)
  • 僕は夕闇のなかにこの光景を見て、一種異様なものに逢著したと思つた。 斎藤茂吉『接吻』より引用
  • 降り始めは夕闇も迫る頃だったので、今は夜といっていい時間帯だろう。 同人『十二国記』より引用
  • いささか鼻の奥がつんとしたので、私はくんくんと夕闇に鼻を鳴らした。 森見登美彦『有頂天家族』より引用
  • 二人の周囲の草原が次第次第に夕闇の底に沈んで行くのを感じながら。 夢野久作『少女地獄』より引用
  • ドアではなく、開け放した窓の向こうの夕闇から、聞きなれた声がした。 九里史生『SAO Web 0402 第四章~第六章』より引用
  • やがて深まりゆく夕闇のなか、カーターは過去からの声を耳にしていた。 ラヴクラフト全集6『08 「銀の鍵の門を越えて」』より引用
  • 龍ヶ壺のあたりまで戻って来た時には、もう相当に夕闇が迫っていた。 車谷長吉『赤目四十八瀧心中未遂』より引用
  • その鳥は半日も屋形の周辺にいたが、夕闇が迫る頃山の方に飛び去った。 黒岩重吾『白鳥の王子 ヤマトタケル 4 東征の巻(上)』より引用
  • 作業を終えるまえに夕闇が訪れていたが、その場の恐怖はなくなっていた。 ラヴクラフト全集7『09 「忌み嫌われる家」』より引用
  • その翌日の夕闇迫る頃、百五十名ばかりの武装隊が町を占領しました。 豊島与志雄『立札』より引用
  • こちら側の街だけが、早くも夕闇に包まれているみたいな気がした。 川島誠『ロッカーズ』より引用
  • なにごともおこらぬうちに陽は沈んで、いつか夕闇がしのびよっていた。 ウェルズ/宇野利泰訳『宇宙戦争』より引用
  • そして道路の真向うの夕闇の中にまだ見えている木立の方を指さした。 ナポレオン・ソロ・シリーズ『12 消えた怪飛行船』より引用
  • ホームから歩き去る従兄弟の姿がパリの郊外の夕闇ゆうやみに溶け込んでいった。 山下洋輔『ドバラダ門』より引用
  • その指の下で、麻の葉形の白い単衣の膝が、みるみる夕闇に沈んでゆく。 石牟礼道子『十六夜橋』より引用
  • 夏侯尚は直ちに数千の兵を引きつれ、夕闇をついて黄忠の陣に攻め入った。 吉川英治『三国志』より引用
  • 山のに充満して居た夕闇は、光りに照されて、紫だつて動きはじめた。 折口信夫『死者の書』より引用
  • 既に、夕闇ゆうやみが立ちめていたが、八号室には、明りが点いていなかった。 西村京太郎『雨の中に死ぬ』より引用
  • 夕闇の中に化粧した顔が、生きかえったようになまめいてひどく美しい。 向田邦子『源氏物語・隣りの女』より引用
  • 巨大なバスが重々しく通りをやってきて、そのライトが夕闇の中に光った。 ディック/仁賀克雄訳『人間狩り ―ディック短編集』より引用
  • 次へ »