夕方

全て 名詞
19,537 の用例 (0.02 秒)
  • 夏の夕方はかすかに暗く、部屋のなかは静かでなにも動いていなかった。 片岡義男『少女時代』より引用
  • それは風のない夕方のことで夕陽が微赤い光をそのあたりに投げていた。 田中貢太郎『狐の手帳』より引用
  • 或日もう夕方近く、 三人は大きな邸の裏庭のあらはに見える道に出た。 千家元麿『自分は見た』より引用
  • それは善周が死んだ前日の夕方に買って来たものらしいと若僧は云った。 岡本綺堂『半七捕物帳』より引用
  • 夕方になるまでに二艘を残して、それでも全部帰ってくることが出来た。 小林多喜二『蟹工船』より引用
  • 私は二日ほど家をあけた後で、夕方になつてから、ぼんやり家へ帰つた。 久米正雄『良友悪友』より引用
  • 十余年前の一月半ばのある寒い日の夕方、私はここへ行ったことがある。 橘外男『生不動』より引用
  • しかし夕方になってもやはり何のかわったことも見つけられなかった。 ルブラン・モーリス『奇巌城』より引用
  • 先生の所で昼間働いて夕方帰って来てから岡野さんに坐ってもらった。 高村光太郎『自作肖像漫談』より引用
  • しかし、夕方になると、彼れ等はあの乞食の事を忘れられませんでした。 伊藤野枝『火つけ彦七』より引用
  • それから俊夫君は夕方まで実験室へ入って何事をか考えておりました。 小酒井不木『塵埃は語る』より引用
  • 夫を思ふと同時に、夕方始めて見たときの暗い顔つきが思ひ出される。 伊藤野枝『惑ひ』より引用
  • 夕方、下谷の小八の家では五六人の者が集まって来て酒を飲んでいた。 田中貢太郎『立山の亡者宿』より引用
  • セルに夏羽織の彼は、夕方の馬車の中で寒さに慄へながら來たのだつた。 葛西善蔵『湖畔手記』より引用
  • それは盂蘭盆うらぼんの十三日の夕方で、どこやらで虫の声がさびしく聞こえる。 岡本綺堂『明治劇談 ランプの下にて』より引用
  • 私たちは夕方になるとその家へ遊びに行つて八時すぎまで待機の姿勢をとる。 伊丹万作『私の活動写真傍観史』より引用
  • 三日目の夕方、一人の立派なお婆さんが、御隠居の家を訪ねてきました。 豊島与志雄『狸のお祭り』より引用
  • 併し、お町は夕方にでもなつたら父が帰つて来るのだらうと考へてゐた。 小寺菊子『河原の対面』より引用
  • 鍋久へ行ったのはおとといの夕方だから、その前の晩といえば五日だな。 岡本綺堂『半七捕物帳』より引用
  • 男の方はそうでも無いけれど、女というものは夕方はそれは忙しいものよ。 豊島与志雄『掠奪せられたる男』より引用
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