堪へる

全て 動詞
73 の用例 (0.01 秒)
  • 彼はこの分ならまだ五六年は生き堪へられるぞと、心中で呼ぶのだつた。 岡本かの子『上田秋成の晩年』より引用
  • そしてそれはおれのお前に對する愛を自覺すればするほど堪へられない。 水野仙子『道』より引用
  • 要するに、一回の公演に堪へる作品の数が少なすぎるといふことである。 岸田国士『劇文学は何処へ行くか』より引用
  • 器物の如き物でも見て快いものでなければ私は日常の使用に堪へません。 長塚節『教師』より引用
  • 降り坂になると第八は苦痛に堪へず俺の登山袋の上にのしかかつた。 牧野信一『木枯の吹くころ』より引用
  • さう云ふ人に問ひたいのは、男の体質はお産ほどの苦痛に堪へられるか。 与謝野晶子『産褥の記』より引用
  • 彼にとつては、彼が抱いた理想をうら切る事實が堪へられなかつたのだ。 水上滝太郎『貝殻追放』より引用
  • それを私は当然のやうに思ひながら淋しい堪へがたい心になるのであります。 室生犀星『ザボンの実る木のもとに』より引用
  • あの時それを堪へ忍ばなければ自分は何うなつてゐたかわからない。 田山花袋『道綱の母』より引用
  • けれども、寝られぬ苦しさは、ものの可恐おそろしさにも増して堪へられない。 泉鏡花『貴婦人』より引用
  • 料理人はこの不愉快な訪問者と少しでも一しよに話してゐるのに堪へられない。 武田麟太郎『日本三文オペラ』より引用
  • こんな不しだらをしながら學資を貰つてゐることは一日も堪へられない。 石川三四郎『浪』より引用
  • 気合けはひを知らしても悪いと思つて咳一つも堪へてゐたのだなどと云ひました。 牧野信一『ランプの便り』より引用
  • 僕を引裂くすべてのものに、身の毛のよ立つものに、死の叫びに堪へよ。 原民喜『鎮魂歌』より引用
  • 私は、涙でも堪へてゐる者のやうに唇を噛んで、シュンと鼻をすゝつた。 牧野信一『素書』より引用
  • 実際それは堪へられない苦しさと痛さだけれども、つかみ所がないのだ。 素木しづ『青白き夢』より引用
  • 彼等は共に赤裸々な自己を見せるには堪へられなかつた人々である。 堀辰雄『芥川竜之介論』より引用
  • その両眼りやうがんにはなみださへしたたり、さも懺悔ざんげじやうへざるもののごとくであつた。 出口王仁三郎『霊界物語 rm 63 20080623』より引用
  • それから先のことは自分は書くことも堪へられないのである。 牧野信一『その日のこと〔『少年』〕』より引用
  • 遂に女王は堪へきれなくなつたと見えて、砂の上にかう書いて見せた。 イエイツ・ウィリアム・バトラー『「ケルトの薄明」より』より引用
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堪へる の使われ方