垂れ

全て 動詞 名詞
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  • 黒い大きい幕のようなものが、私の体の上へ垂れ下って来たんですもの。 国枝史郎『レモンの花の咲く丘へ』より引用
  • 雷と雨とに打たれて首垂れながら、ただ機械的に足を運んでいるらしい。 豊島与志雄『真夏の幻影』より引用
  • 其の夜は月があったが黒い雲が海の上に垂れさがっていたので暗かった。 田中貢太郎『海神に祈る』より引用
  • 二つに重なつたやうな袋を持つた三本の雄蕋が下に垂れてゐるだらう。 ファーブル・ジャン・アンリ『科学の不思議』より引用
  • 内の方の輪は年の若い娘さんで、紫や水色の長い布を髮から垂れてゐる。 浜田青陵『沖縄の旅』より引用
  • もうぼうぼうの頭が雨に濡れて渦を巻き、肩は雨で重そうに垂れていた。 金史良『天馬』より引用
  • 彼は時々眼を挙げて人々を眺めたが、またすぐに頭を垂れてしまった。 豊島与志雄『掠奪せられたる男』より引用
  • 遂に彼が話し出した、頭を垂れ両手を膝にのせて彼は簡単にきり出した。 直木三十五『青玉の十字架』より引用
  • その晩は家のまわりに暗い闇が垂れさがって、四辺あたりがひっそりしていた。 田中貢太郎『愛卿伝』より引用
  • 雲が遠くの海に垂れて、空と水とが同じ色に染めつけられていましたわね。 国枝史郎『レモンの花の咲く丘へ』より引用
  • もう一人の助手は私の垂れてる両手をとらえ、それを背後にまわさせた。 ユゴー・ヴィクトル『死刑囚最後の日』より引用
  • 机の上の花瓶にはカーネーションの枯れたのが首を垂れてさしてあった。 大倉燁子『恐怖の幻兵団員』より引用
  • そして、手紙を持っている右の手は、静かに静かに膝の上へ垂れて行った。 モーパッサン・ギ・ド『初雪』より引用
  • 黝ずんだ天井は低く垂れ下つて、糸のあらはな畳の上に彼女は坐つてゐた。 北条民雄『外に出た友』より引用
  • すると巨大な三頭の犬はグイと頭を下へ垂れ後脚へ力をウンと入れた。 国枝史郎『八ヶ嶽の魔神』より引用
  • 松と松との間にあるので枝が一方庭の方へばかり延び出して垂れ下つて居る。 長塚節『芋掘り』より引用
  • その堤に柳が枝を垂れていて、そのあたりに牛が放ち飼いにされている。 上村松園『余齢初旅』より引用
  • 彼はいきなり女を抱きあげて綺麗なとばりの垂れている室の中へ入って行った。 田中貢太郎『荷花公主』より引用
  • 澄んではいるが、瞳の奥に濃色のカーテンが垂れているように思われた。 坂口安吾『街はふるさと』より引用
  • 顔の青い眼の光る赤い一尺ほどの舌をだらりと垂れた奇怪な顔であつた。 田中貢太郎『海異志』より引用
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