坂田山
全て
名詞
22 の用例
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あまり自殺の名所として有名になってしまうと、警察もそこに目を付け、それとなく監視するようになる。
逆に言えば、人気が去った坂田山はかっこうの心中場所であるとも言えた。
一行が現場に着いた時は、日はすでに西の海に没せんとしていた。
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井沢元彦『GEN 『源氏物語』秘録』より引用
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ここも仲良しの女学生同士が飛び込み自殺を図り、一人が成功するという事件があってから、われもわれもと飛び込むようになったのである。
あれ以来、不思議なもので、坂田山は忘れられた形になっていた。
一つは、監視が厳しくなったことにもよる。
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井沢元彦『GEN 『源氏物語』秘録』より引用
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歌謡曲に「天国に結ぶ恋」というのができ、一般には「坂田山心中」といわれている。
坂田山の隣の王城山に自宅のある高橋誠一郎さんがいっていた。
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戸板康二『新々ちょっといい話』より引用
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この心中が後にセンセーションを巻き起こしたことで、「坂田山」の名前が定着することになった。
この年、坂田山では6月から12月までの7か月間に20組もの心中事件が発生した。
そのため、山の所有者が入山禁止にした時期もあった。
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坂田山とは昭和七年、当時慶應大学の学生と静岡県の資産家の娘が服毒自殺、つまり心中をしたことで有名な場所であった。
この後、埋葬された娘の死体が盗まれ、裸にされて大磯海岸に放り出されるという猟奇的な経過をたどったため、大変な評判となり、その際、改めて行われた検屍によってヒロインが処女であることが証明されたため、『天国に結ぶ恋』という映画まで作られ、大変な評判をとった。
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井沢元彦『GEN 『源氏物語』秘録』より引用
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昭和七年五月八日に慶大生調所五郎が、湯山八重子という麗人と大磯の坂田山で死んだ。
歌謡曲に「天国に結ぶ恋」というのができ、一般には「坂田山心中」といわれている。
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戸板康二『新々ちょっといい話』より引用
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昭和七年五月八日に慶大生調所五郎が、湯山八重子という麗人と大磯の坂田山で死んだ。
歌謡曲に「天国に結ぶ恋」というのができ、一般には「坂田山心中」といわれている。
坂田山の隣の王城山に自宅のある高橋誠一郎さんがいっていた。
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戸板康二『新々ちょっといい話』より引用
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「下野国誌」によると綱重は大永3年に没したとされ、同年中に坂田山に築城し、名を鹿沼城としたという。
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特に東京日日新聞は「純潔の香高く 天国に結ぶ恋」の見出しを掲載した。
この「天国に結ぶ恋」は坂田山心中を象徴する名文句となり、事件からまもなくロマンチックに美化された同名の映画や歌が製作公開され人気を博した。
より事実に近い映画も作られたが、そちらは人気が出なかった。
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より事実に近い映画も作られたが、そちらは人気が出なかった。
以後坂田山で心中する男女が後を絶たず、同じ年だけで20組が心中、1935年までの自殺者は約200人にものぼった。
中には、映画を見ながら昇汞水を飲んで心中するカップルまで現れたため、映画の上映を禁止する県もあった。
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榊増夫と貴宮多鶴子の死体が発見されたのは、神奈川県の大磯海岸に近い、通称、坂田山という場所である。
小高い丘のような山であった。
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井沢元彦『GEN 『源氏物語』秘録』より引用
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その先頭の男を見て、源義は顔色を変えた。
榊が死んだ坂田山で、夕暮れにちらりと垣間見た男である。
源義は、本能的に危機を感じ、身をひるがえして走りだそうとした。
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井沢元彦『GEN 『源氏物語』秘録』より引用
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元々現場となった山の名前は「八郎山」であったが、心中事件の第一報を報じた東京日日新聞の記者が「詩情に欠ける山名」ということで、大磯駅近辺の小字名「坂田」を冠して、勝手に「坂田山」と命名した。
この心中が後にセンセーションを巻き起こしたことで、「坂田山」の名が定着することになった。
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元々の名前は「八郎山」だったが、1932年にここで発生した慶應義塾大学の男子学生と静岡県裾野の資産家令嬢との心中事件の第一報を報じた東京日日新聞の記者が、「詩情に欠ける山名」ということで、大磯駅近辺の小字名「坂田」を冠して、勝手に「坂田山」と命名した。
この心中が後にセンセーションを巻き起こしたことで、「坂田山」の名前が定着することになった。
この年、坂田山では6月から12月までの7か月間に20組もの心中事件が発生した。
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坂田山は、神奈川県中郡大磯町にある山である。
JR東海道本線の大磯駅の裏手にあり、湘南平に連なる。
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とかくブームになる。
明治時代には、藤村操という一高の生徒が華厳の滝で投身自殺を遂げ、その際、「巌頭の感」という有名な遺書を残したために、華厳の滝で投身自殺をするのがブームとなり、坂田山心中の後は坂田山で心中するのがブームとなり、その後の心中のメッカとしては大島三原山があった。
ここも仲良しの女学生同士が飛び込み自殺を図り、一人が成功するという事件があってから、われもわれもと飛び込むようになったのである。
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井沢元彦『GEN 『源氏物語』秘録』より引用
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いくらそのようなことはないといっても、我国にだって屍姦はある。
イザナギが黄泉の国ヘイザナミをたずねるのも、そのあらわれというし、近くは坂田山心中、江戸時代に、妓楼へあがって、必ず女に青黛を刷かせ、死人の如く粧わせた坊主の話や、また、最愛の妻に先き立たれ、一夜そいふしたという話など、むしろ美談として語られている。
もし今の女房族、自分の死んだ後に、まだ亭主が愛撫してくれるとわかったら、よろこぶだろうか、気味わるがるのか、多分、そうなったら感じないのだから、生きてるうちに、一度余計に抱いてくれと要求するのだろう。
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野坂昭如『エロトピア1』より引用
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この坂田山心中事件と映画のヒットをきっかけとして、マスメディアに「心中」「情死」「天国」などの言葉が溢れ、翌年の三原山女学生心中事件など、多くの自殺騒ぎを誘引した。
元々現場となった山の名前は「八郎山」であったが、心中事件の第一報を報じた東京日日新聞の記者が「詩情に欠ける山名」ということで、大磯駅近辺の小字名「坂田」を冠して、勝手に「坂田山」と命名した。
この心中が後にセンセーションを巻き起こしたことで、「坂田山」の名が定着することになった。
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だから面白い脚本さえ書けば客は戻ってくると中原さんも私も思い、脚本作りに熱中した。
天国に結ぶ恋と呼ばれた坂田山心中以来、心中が相ついでいるので、人まね心中を風刺した『心中、心中また心中』を書いたり、ロスアンゼルスオリンピックを題材にして『青春オリンピック』を書いたり、アメリカ映画『ジキル博士とハイド氏』を真似て『灰土氏の殺人』という脚本を作ったりした。
小さく当った芝居はあったが、『踊り子殺人事件』のような大当りは生れなかった。
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西村京太郎『浅草偏奇館の殺人』より引用
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JR東海道本線の大磯駅の裏手にあり、湘南平に連なる。
元々の名前は「八郎山」だったが、1932年にここで発生した慶應義塾大学の男子学生と静岡県裾野の資産家令嬢との心中事件の第一報を報じた東京日日新聞の記者が、「詩情に欠ける山名」ということで、大磯駅近辺の小字名「坂田」を冠して、勝手に「坂田山」と命名した。
この心中が後にセンセーションを巻き起こしたことで、「坂田山」の名前が定着することになった。
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