地所家作

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  • 錨屋の大膳は倉敷や岡山市内に、地所家作をたくさん持っていて物持ちである。 横溝正史『金田一耕助ファイル19 悪霊島 下』より引用
  • 後に聞けばその辺三四ヶ所の地所家作の差配さはいをなす者なりとぞ。 饗庭篁村『良夜』より引用
  • ほかにも地所家作をはじめ、いろいろございますですよ。 林不忘『巷説享保図絵』より引用
  • お半は隠居したと云うものの、信次郎は養子の身分であるので、家付きの地所家作なぞはまだ自分の物になっていない。 岡本綺堂『半七捕物帳』より引用
  • 関口屋はここらの老舗しにせで、ほかに地所家作かさくも持っていて、小僧二人のほかに若い者三人、女中三人の暮らしである。 岡本綺堂『半七捕物帳』より引用
  • 何代か前の先祖は炭屋をしていたとかいうので、世間では今でも炭団伊勢屋といっているんですが、地所家作かさくは持っていて、身上しんしょうはなかなかいいという評判です。 岡本綺堂『半七捕物帳』より引用
  • 治兵衛は半七の問いに対して、伊豆屋は四谷坂町に五代も暖簾のれんをかけている旧い店で、屋敷方の得意さきも多く、地所家作も相当に持っていて身上しんしょうも悪くない。 岡本綺堂『半七捕物帳』より引用
  • そのひとつは刑部大膳の財産調べであったが、以前は岡山市内や倉敷市内に、そこここ広大な地所家作を持っていた大膳だが、この二十年来つぎからつぎへと処分されて、いまやその財政は危殆きたいひんしているという事実であった。 横溝正史『金田一耕助ファイル19 悪霊島 下』より引用
  • けれども、それ以上は、弟の将来の学資についても、また自分が叔父に頼んで、留守中に売り払ってもらった地所家作についても、口を切るのがつい面倒になった。 夏目漱石『門』より引用
  • けれども、それ以上は、弟の将来の学資についても、また自分が叔父に頼んで、留守中に売り払ってもらった地所家作についても、口をきるのがついめんどうになった。 夏目漱石『門』より引用
  • 煙草屋といっても、店売りをするのではなく、老舗しにせの伊勢屋ともなれば地所家作もっていて、小僧三人のほかに若い者二人をかかえ、刻み煙草の荷を担がせて諸大名の藩邸や勤番小屋、寺社の僧房などに売りに回る。 五味康祐『いろ暦四十八手』より引用
  • わかいころ、江戸にいたことのある作之進は、主家がつぶれて浪人すると、江戸へでてきて、根津清水谷いったいに、そうとうの地所家作をかって、いちやくそのへんの大地主になりすました。 横溝正史『人形佐七捕物帳 10』より引用
  • ところがこの人が大金持ちで、岡山や倉敷にぎょうさん地所家作を持っておいでんさるばっかりか、戦後のどさくさにボロッ株をたくさん買いしめおしんさったが、先見の明があったちゅうのんか、それがいまではみんな優良株になっていて、そっちのほうからも、ぎょうさんぎょうさん配当がはいってくるちゅう話です。 横溝正史『金田一耕助ファイル19 悪霊島 上』より引用
  • 両替が本業なのだが、貸し借りの仲介なかだち貸金かしきんの取り立て、あたらしく稼業しょうばいをはじめるものに資本もとでの融通をしたり、その他、地所家作の口ききなど、金のことなら、頼まれれば、どんなはなしにも立つ。 林不忘『巷説享保図絵』より引用