在る所

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  • もはや、自分の本心の、在り所が私にはわからなくなってきている。 角田光代『愛がなんだ』より引用
  • 君のところにあるも、私のところにあるも、り所がわかっていれば同じことではないか。 高村光雲『幕末維新懐古談』より引用
  • 在る所さえ判っていれば、打つ術は幾らでもあとから考えられる筈であった。 井上靖『崖(上)』より引用
  • 人間の在る所恋あり、恋ある所嫉妬ありで、けだし之は当然であろう。 中島敦『南島譚』より引用
  • こりゃうかうか進んで行くとつまりテントの在る所に達し得ずして死んでしまう。 河口慧海『チベット旅行記』より引用
  • しかもそのために自分が今在る所のものに対する不在証明も、しばしば贋造したのである。 河上徹太郎『日本のアウトサイダー』より引用
  • で、その道筋の関所の在る所は間道を通っても容易に通れぬと言う。 河口慧海『チベット旅行記』より引用
  • と、身の在る所にゾッとして、帰心、矢の如きものに襲われもする。 吉川英治『新・水滸伝(四)』より引用
  • 之へ上れば丁度潜戸の方へ向って行く様に思う、事に依ると秘密の在る所の最う一階上へ出るかも知れぬ、何でも試さぬ事は分らぬと余は三階へ上った。 黒岩涙香『幽霊塔』より引用
  • 美留藻はこれは屹度きっと夢の中の美留女姫が現われて、妾に鏡のを教えにお出でになったに違いない。 夢野久作『白髪小僧』より引用
  • そのお神酒徳利のさえわかれば、家から咎人とがにんはだしたくない。 興津要『古典落語(続々)』より引用
  • 現在の越生梅林が在る所であり、これにちなむ村名とした。
  • その川岸に沿うて三里ばかり降って午後六時頃に川岸のテントの在る所に泊り込みました。 河口慧海『チベット旅行記』より引用
  • どっと、壁を背にした空間を前に作って、さて、あらためて一せいに相手の在る所をめすえた。 吉川英治『私本太平記』より引用
  • つまり、宗教的特質を持つてゐる人は、我々には認める事の出来ぬ神霊のあり場所をつきとめる能力を持つてをり、又霊魂の在り所を始終探してもゐます。 折口信夫『万葉集に現れた古代信仰』より引用
  • 寺の四至の境に在る所で、長期の物忌みして、あがなひはして貰はねばならぬと、寺方も言ひ分を挽つこめなかつた。 折口信夫『死者の書』より引用
  • このへんの水の在る所で今夜はこの枯れた樹を集めて、まあ火がよく出来るという考えでその辺の池のある所に荷を卸してまた例のごとく枯芝かれしばを集め野馬の糞を拾ってその夜はごく安楽に、その泊った所も誠に池の中のような所に入ったから案外風が来ないで暖かでその晩ばかりは心安く休んだです。 河口慧海『チベット旅行記』より引用
  • 香炉がなければ、神の在る所がわからない。 折口信夫『琉球の宗教』より引用
  • けだしたからの在る所心もまた在る」道理で、お馨さんを愛する程の人は、お馨さんの死んだ米国をおもわずには居られないのである。 徳冨蘆花『みみずのたはこと』より引用
  • 開けるのを見ている構内の人夫たち「在る所には在るものだなあ」と歎声を発す。 伊藤整『太平洋戦争日記(二)』より引用
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