土間

全て 名詞
5,145 の用例 (0.02 秒)
  • 彼女は木小屋の内にある中央の土間を通り抜けて裏口の方へも出て見た。 島崎藤村『夜明け前』より引用
  • 左右太は、店の方へまわって、そこの土間から、二人より先に外へ出た。 吉川英治『大岡越前』より引用
  • むしろの敷いてあるところはその出入り口をはいったすぐの左土間です。 佐々木味津三『右門捕物帖』より引用
  • わたしは慌てて土間を飛び出して、山から下りて来たのでございます。 室生犀星『あじゃり』より引用
  • そこの低い床の上に五六枚の畳が敷かれて、あとは土間になっている。 伊藤野枝『転機』より引用
  • 家の中を見ると、土間どまに栗が、かためておいてあるのが目につきました。 新美南吉『ごん狐』より引用
  • 降矢木一馬が玄関へおりていくと、さっきの奇妙な男が土間に立っている。 横溝正史『迷宮の扉 v0.9』より引用
  • 台所の土間の板縁の下に大きな素焼きの土瓶どびんのようなものが置いてあった。 寺田寅彦『自由画稿』より引用
  • 茶碗ちやわんそこつめたくつてすこしのみづ土間どまへぽつちりとちてはねた。 長塚節『土』より引用
  • 母里家の台所は田舎風の土間になっておって、台所の中に内井戸がある。 坂口安吾『明治開化 安吾捕物』より引用
  • 人間にでも云い聞かせるように云って、お葉は土間へ入って行った。 国枝史郎『仇討姉妹笠』より引用
  • その証拠には土間がいやに寂かだし主人のめだまは黄金のやうだしさ。 宮沢賢治『丹藤川〔「家長制度」先駆形〕』より引用
  • と、人気のない庭の出口の土間の上に、支那人が殺されたまま倒れていた。 横光利一『上海』より引用
  • ランプの消えた暗い土間を、足先きで探りながら、台所へ下りて行った。 小林多喜二『不在地主』より引用
  • ただ彼は、枕許まくらもとに近い土間の上に、昨夜発見しなかったものを見出した。 海野十三『棺桶の花嫁』より引用
  • そして、醤油屋の土間のように広くて、冷たい日陰の空気が顔に触れた。 吉川英治『宮本武蔵』より引用
  • 他の供の連中も、土間に顔をすりつけるようにして笑いをこらえている。 司馬遼太郎『国盗り物語』より引用
  • 戸にはかぎがかかっていなくて簡単にあいて、中に広い土間がある。 中谷宇吉郎『I駅の一夜』より引用
  • 猫は人が来るのを見ると、急に土間にとびおりて床の下に這いこんだ。 黒島伝治『老夫婦』より引用
  • 土間に腰をかけてゐる学生と老婆との間に、また笑ひ話がはじまつた。 田中貢太郎『黒い蝶』より引用
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