土蔵の奥

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  • そうして甲府城の土蔵の奥に大切に仕舞しまって置かれたんだそうな。 国枝史郎『大捕物仙人壺』より引用
  • けれども私は生家の土蔵の奥隅になお二三十個のたからもののあることをも知っている。 太宰治『玩具』より引用
  • けれども私は生家の土蔵の奥隅になお二、三十個のたからもののあることをも知っている。 太宰治『晩年』より引用
  • 土蔵の奥には昔から、火伏ひぶせの稲荷いなりまつってあると云う、白木しらきの御宮がありました。 芥川竜之介『黒衣聖母』より引用
  • 文書は元廻船問屋の最も古い土蔵の奥に置かれていたもので、工藤が一応眼を通したのはその三分の一ほどだという。 吉村昭『法師蝉』より引用
  • 照之助は長持に押込まれて、土蔵の奥に封じ籠められてしまいました。 岡本綺堂『三浦老人昔話』より引用
  • 土蔵の奥も同じようなありさまだ。 梅原克文『カムナビ(上)』より引用
  • 土蔵の奥や二階のひと間へ不義者がそっと連れ立ってゆくのを、自分はたしかに見とどけたと彼女は云った。 岡本綺堂『半七捕物帳』より引用
  • それは古い土蔵の奥で、昼でも薄暗いところであった。 岡本綺堂『半七捕物帳』より引用
  • どこかカビ臭い匂いのする空気が土蔵の奥から漂ってくる。 千秋寺亰介『怨霊記 1 四国結界篇』より引用
  • 慌てて、暗い土蔵の奥に視線を走らせる。 梅原克文『カムナビ(上)』より引用
  • そうして、お兄さんの信弘さんが土蔵の奥に仕舞い込んでいた。 内田康夫『斎王の葬列』より引用
  • 鶴原家ではそれからその鼓をソックリ箱におさめて、土蔵の奥に秘めて虫干しの時にも出さないようにした。 夢野久作『あやかしの鼓』より引用
  • 若だんなの顔は、土蔵の奥の方を向いている。 畠中恵『ぬしさまへ』より引用
  • さきほど明かりがなかったときは、土蔵の奥に無限の闇が広がっているように思えたのに、今度は逆に、約二十畳という現実の広さが隅々まで照らし出されていた。 吉村達也『ついてくる』より引用
  • それから少し経って大阪の書肆が土蔵の奥に捨てて置いた蕪村句集の旧版を発見したので、それを刷ったのが世間に出たから、いよいよ蕪村句集は誰れにも見られる事になった。 内藤鳴雪『鳴雪自叙伝』より引用
  • 僕の素人しろうと的の考えでは、潜在識せんざいしきは知識を、心という土蔵の奥にある葛籠つづらの中に入れて、しまいこんだように思われる。 新渡戸稲造『自警録』より引用
  • 聖書なんてものは信心でもしない限り滅多に読んでみる気がしないものですし、その本を持ち伝えた先祖代々の人も、それがソンナ本だって事を云い伝える事も出来ずに、土蔵おくらの奥に仕舞い込んで御座ったんでげしょう。 夢野久作『悪魔祈祷書』より引用
  • しかし、人の目をぬすみ、土蔵の奥で口もきかず、お道をじつと抱きしめているうちに、と、おもいはじめてきた。 池波正太郎『夜明けの星』より引用
  • その両方へ先ごめライフル式のミニエー銃を持つ隊士たちを見張りに立たせ、四郎たちは弓張提灯ぢようちんを手にして河岸土蔵の奥へとすすんでいった。 中村彰彦『侍たちの海 小説 伊東祐亨』より引用
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