土蔵の壁

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  • へいの向うに西洋杉が濃い緑を作り、その木の間に白い土蔵の壁が見えた。 泡坂妻夫『湖底のまつり』より引用
  • その横にある高い土蔵の壁は日をうけて白く光っている。 島崎藤村『家』より引用
  • やがてはみんなから近所の板塀いたべいや土蔵の壁に相々傘あいあいがさをかかれてはやされた。 永井荷風『すみだ川』より引用
  • 両手で格子を揺さぶったり叩いたり、挙げ句には土蔵の壁を殴り始めた。 宮部みゆき『天狗風 霊験お初捕物控〈二〉』より引用
  • 薬欲しさの馬鹿力で、土蔵の壁からむしりとってしまうのではないか。 宮部みゆき『天狗風 霊験お初捕物控〈二〉』より引用
  • この刀は、土蔵の壁の中から、偶然発見されたものなんです。 佐竹一彦『新任警部補』より引用
  • と、沢庵はうす暗い土蔵の壁に眼をあげて、べつのことをつぶやいた。 山田風太郎『柳生忍法帖(下)』より引用
  • 二階といっても、一階と同じ形で床が広がっているのではなく、土蔵の壁に沿って狭い幅の回り廊下が設けられているだけだった。 吉村達也『ついてくる』より引用
  • 土蔵の壁にくっきりとうつっているのは、大きなものの影である。 横溝正史『金田一耕助ファイル12 悪魔の手毬唄』より引用
  • 庭のむこうが土蔵の壁になっているので、部屋のなかは、夕方のようにうす暗いのだ。 林不忘『巷説享保図絵』より引用
  • 土蔵の壁は白かつたが、らく書きが一つもしてなかつた。 牧野信一『海棠の家』より引用
  • 土蔵の壁には常式通りに大きな貝折釘がうち込んである。 久生十蘭『魔都』より引用
  • 梯子が掛けられた土蔵の壁から突き出している腕は、その白さから見て間違いなく女のものだった。 千秋寺亰介『怨霊記 1 四国結界篇』より引用
  • 夕日はかっと植え込みを染めて土蔵の壁が燃ゆるように赤く反射していた。 佐藤紅緑『ああ玉杯に花うけて』より引用
  • 四尺ほどの細い露次を隔てて向うが土蔵の壁になる。 久生十蘭『魔都』より引用
  • 彼は土蔵の壁を背に立ち、涼しい顔で〝発掘作業〟を眺めている。 綾辻行人『鳴風荘事件 ―殺人方程式Ⅱ―』より引用
  • おそらく、被害者は土蔵の壁の中からこのナマクラ刀を発見した時、村正だ、と一人決めしてしまったんだろう。 佐竹一彦『新任警部補』より引用
  • 小柄こづかを抜いて、土蔵の壁に突きさして、そこを足がかりにする。 平岩弓枝『御宿かわせみ 13 鬼の面』より引用
  • その客間からかぎの手になって、二間つづきの離れ座敷がつづいており、その離れの向こうに白い土蔵の壁が見えた。 横溝正史『青い外套を着た女』より引用
  • 声とともに、その世界が消え、代りに土蔵の壁の蝋燭がまためらめらと燃え出した。 山田風太郎『忍法鞘飛脚』より引用
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