国家の前途

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  • 此の一派の率いる陸軍に庶政を牛耳られては国家の前途深憂に堪えない。
  • これではもうとても国家の前途が思ひやられる。 宮沢賢治『鳥箱先生とフウねずみ』より引用
  • 矛盾したことではあるが、三万の兵を見殺しにすることはいけないが、不確実なことをやって物動を破壊しては、国家の前途を危うくする。 豊田穣『海軍軍令部』より引用
  • しかし、巴里には政府に反対する過激なる人民一派があって、国家の前途はどのようなことになるか知れぬと思った。 松本清張『象徴の設計 新装版』より引用
  • そもそも戦闘に勝利を収め、攻撃して戦果を獲得したにもかかわらず、それがもたらす戦略的成功を追求しないでだらだら戦争を続けるのは、国家の前途に対して不吉な行為である。 孫武『孫子兵法』より引用
  • 江戸で遊楽に慣れた怠慢な武士たちよりは遥かによく勉学し、真に国家の前途を憂えていた。 南條範夫『山岡鉄舟(一)』より引用
  • 霊告は意味深長で、彼等に国家の前途に予言を与えるものとして、珍重され、北の懐も豊かになっていった。 豊田穣『革命家・北一輝』より引用
  • この事四方ことしはう喧伝けんでんするや、国民こくみんはひそかに大杯たいはいをあげて国家こくか前途ぜんと光明くわうみやうしゆくするといふいきほひであつた。 出口王仁三郎『霊界物語 rm 67 20080623』より引用
  • 吾々大本人おほもとじんが現代人から迷妄と罵られ山カンと嘲笑されながらも、人類社会のため国家国民のために昼夜不断の活動を続けてゐるのも、国家の前途をうれふるの余りに外ならないのである。 出口王仁三郎『三鏡 『水鏡』『月鏡』『玉鏡』 kgm 2 20060303』より引用
  • こんな事は民力の発展などは眼中にない愚劣政治家共に話したとて分るまいが、真に国家の前途を憂うる人士は、大いに沈思熟考せねばならぬ問題であろうと思う。 押川春浪『本州横断 癇癪徒歩旅行』より引用
  • 真にわが国家の前途を憂うる者は、戦時におけるドイツ這個しゃこの経営について大いに学ぶべし。 河上肇『貧乏物語』より引用
  • 良識派といわれる少佐は、参謀本部の窓より旗行列を俯瞰しながら、国家の前途に暗澹たる想いをいだいていたのである。 半藤一利『ノモンハンの夏』より引用
  • 森文部大臣と親交あり、国家の前途に関し互いに胸襟を開き意見を闘わした参議伊藤博文が、後年立案した憲法を帝国憲法と称し、国会を帝国議会と称したと同じ趣意に出たものに違いない。 松本清張『小説東京帝国大学(上)』より引用
  • 高山彦九郎の伝記を読むと、皇室の衰微をなげき、国家の前途を憂えて、いつでも、どこへ行っても、泣いてばかりいたようである。 大宅壮一『炎は流れる1 明治と昭和の谷間』より引用
  • そんな卑怯な、横着な傷に吾儕われわれ、軍医が欺むかれて、一々鉄十字勲章と、年金を支給されるように吾々が取計らって行ったならば、国家の前途は果してドウなると思っているのか。 夢野久作『戦場』より引用
  • 重光は激痛の中「停戦を成立させねば国家の前途は取り返しのつかざる羽目に陥るべし」と語り、事件の7日後の5月5日、右脚切断手術の直前に上海停戦協定の署名を果たす。
  • ぼく自身、むろん敗戦直後、ケロリとして「敗戦国家の前途洋々たり」などという手放しの放言を国会でぶった宮様首相ほど、楽観主義者でないことは事実だとしても、なにも「苦悶」ばかりしたり、「溜息」ばかりついている人間では、さらさらないつもりだ。 中野好夫/安野光雅編『悪人礼賛 ―中野好夫エッセイ集』より引用
  • 斯くせざれば国家の前途亦甚だ危いと憂ひて居る。 吉野作造『蘇峰先生の「大正の青年と帝国の前途」を読む』より引用