国体の護持

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  • 私の真意はただ一つ国体の護持にあったのでありまして、あえて他意はございません。 山田風太郎『同日同刻 ―太平洋戦争開戦の一日と終戦の十五日』より引用
  • 民族が死に絶えて、国体の護持もなにもあったものじゃない。 福井晴敏『終戦のローレライ(下)』より引用
  • そしてこの論理は当然、敗戦が問題なのでなく「国体の護持」が問題だという論理につながる。 竹内好『近代の超克』より引用
  • 国体の護持、すなわち皇室の存続がその最大のものであることは明白だが、そのほかの点は、記録による限り不明である。 児島襄『指揮官』より引用
  • 国民に「国体の護持」を告げた鈴木貫太郎内閣は総辞職し、17日には東久邇宮内閣が発足した。
  • 今や国民のひとしく向うべきところは国体の護持にあり。 山田風太郎『戦中派不戦日記』より引用
  • この報道の終りに原子爆弾のことを言い、〝もし国体の護持が出来なければ一億死に絶ゆるも悔ゆるところではない〟と結んでいた。 山田風太郎『同日同刻 ―太平洋戦争開戦の一日と終戦の十五日』より引用
  • しかし、もし終戦となって、アメリカの軍隊が進駐するような場合、一発でも陸軍側から射つようなことがあれば、アメリカはどんな難題を持ち出すかわからず、国体の護持が出来なくなるおそれさえあります。 角田房子『一死、大罪を謝す』より引用
  • この時国体の護持などということ以上に大切だったのは、はっきりと相撲をいったん負けきること、この〝負け点〟の護持、継承だったはずである。 加藤典洋『敗戦後論』より引用
  • 一方、日本政府は日露戦争を念頭にソ連を仲介とし、天皇制の維持を主目的とする「国体の護持」を掲げた講和工作を行ってはいたが、国家体制の破壊を太平洋戦争の最終目標とする米国に受け入れられるはずがなく、はかばかしい結果を生み出さなかった。
  • 基本大綱案の主眼とするところは、戦争目的を国体の護持と皇土の保衛の二項目に限定し、この目的達成のため飽くまで戦争を遂行するという強硬な態度を決したことである。 角田房子『一死、大罪を謝す』より引用
  • 終戦が決まると国体の護持があやふやであることから、秘密戦要員の陸軍中野学校出身者は天皇の身辺に最悪の事態あれば決起し、アメリカ将校の暗殺などを行う組織結成を決めた。
  • とにかく国体の護持が危険である。 児島襄『指揮官』より引用
  • 強く反対する者はおらず、また会議の最中に長崎市への原子爆弾投下が伝えられたこともあり、「国体の護持」「自発的な武装解除」「日本人の戦犯裁判への参加」を条件に宣言の受諾の方針が優勢となった。
  • しかし、現実の歴史の流れは、言うところの国体の護持であるが、和平派の腹を探れば、戦敗の恐怖にたいする自己保全以外の何ものでもないと思われた。 半藤一利『日本のいちばん長い日』より引用
  • なぜなら、和平派が腐心したのは「国体の護持」であったが、大西の思想には「国家と民族」があったからだと思う。 草柳大蔵『特攻の思想 大西瀧治郎伝』より引用
  • この日「国体の護持」を条件にポツダム宣言の受諾を打電した内容が新聞にスクープされ、正式な降伏と錯覚した人々が騒いだのが真相のようである。
  • そして阿南陸相、梅津、豊田両参謀長は声涙ともに下りつつ、このまま終戦しては国体の護持に不安あり、この際死中に活を求めるために戦争を継続するほかはないという意見を述べた。 山田風太郎『同日同刻 ―太平洋戦争開戦の一日と終戦の十五日』より引用
  • これに対し東郷茂徳外相は、部内の意見としてまとめていた「国体の護持」だけを条件とする受諾を主張し、鈴木、米内もその線に傾いた。 豊田穣『海軍軍令部』より引用
  • 近衛は、ソ連に特使を派遣して「国体の護持の一点を主張し、他は実質的に無条件降伏」〈同396〉ということで終戦の仲介を頼むことにした、などと話した。 勝田龍夫『重臣たちの昭和史 下』より引用
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