四面楚歌の声

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  • こうして伊沢家が四面楚歌そかの声のなかにたたされているある日、金田一耕助をその住居にたずねてきたものがある。 横溝正史『金田一耕助ファイル11 首』より引用
  • 失敗もその通り、世の中で何某なにがしが大いに失敗したと四面楚歌めんそかの声が聞こえても、ほんの当人はどこを風が吹くかという顔をしていることがたまさかある。 新渡戸稲造『自警録』より引用
  • 時によると、この父は、四面楚歌の声につゝまれる。 岸田国士『光は影を』より引用
  • 時節柄、ポオは四面楚歌の声を受けて、たうとう譲歩したやうだが、これも、劇作家協会に加入してゐなかつたサルマンが、ポオの搾取に遇つてゐたわけである。 岸田国士『劇場と作者』より引用
  • その後のダ・コスタは、新たに論争を挑む気力ももはやなく、四面楚歌の声を聞きながら、孤独で貧しい生活との戦いを七年間もつづける。 小岸昭『スペインを追われたユダヤ人 ―マラーノの足跡を訪ねて』より引用
  • 夜が更けて、千手たちが帰ろうとすると、重衡はこれを引き留めて盃を進めさせ、朗詠し、漢楚の故事をひいて「燭が暗くなるのは虞美人の涙、夜が更けるのは四面楚歌の声さ」と言った。