四方

全て 名詞
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  • 見えないたがが四方から自分の体も心もせばめつけるように感じる。 宮本百合子『日記』より引用
  • 塔の一番上のところは、せまい部屋になっていて、四方に窓がありました。 豊島与志雄『金の目銀の目』より引用
  • 一町四方ほどを残して火の海であるが、その火の海はもはや近づいてこなかつた。 坂口安吾『戦争と一人の女』より引用
  • そして自分の家においてさえ、四方から監視されてることを知った。 ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』より引用
  • 四方の壁には天井に沿うて競技に一等賞を得た生徒の絵が掛つて居る。 与謝野寛『巴里より』より引用
  • そして間もなく四方から二人を取りかこむようにして近づいて来た。 黒島伝治『雪のシベリア』より引用
  • そして上に向いたときに発見したのであるが、四方の壁は十メートル位しかない。 海野十三『海底都市』より引用
  • 案内の僧があけ放してくれた四方の扉からも僅かしか光がさしこんでこない。 堀辰雄『大和路・信濃路』より引用
  • 舞台めいた高壇には、二抱えほどもある自然木の巨大な柱が四方に立っていた。 豊島与志雄『山吹の花』より引用
  • 室は皆狭かったが、四方を大きな壁で囲まれた小さな庭に臨んでいた。 ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』より引用
  • それほどの大軍がただひとつの城を包囲し、四方から攻撃を加えたのである。 田中芳樹『風よ、万里を翔けよ』より引用
  • そしてその眼が、四方から自分の身辺に迫ってくるような気がした。 豊島与志雄『変な男』より引用
  • 松火たいまつを振り龕燈がんどうを照らし東西南北四方に向かって四つの隊は発足した。 国枝史郎『加利福尼亜の宝島』より引用
  • 忽ち入り乱れる足音が邸の四方から聞こえて来たが、庭の方へなだれて行く。 国枝史郎『大鵬のゆくえ』より引用
  • 群衆は四方の露路から溢れて来ると、躍る馬の周囲で喚声を上げ始めた。 横光利一『上海』より引用
  • 四方を石で畳上たたみあげた中へ段々を三つほどゆかから下へ降りると湯泉に足が届く。 夏目漱石『満韓ところどころ』より引用
  • でその話は、途中でますます面白いものとなって四方へ広がった。 ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』より引用
  • 四方から、大匙でしゃくい取られて、西瓜の一つは見るまに皮になった。 豊島与志雄『傷痕の背景』より引用
  • 四方の石がきにはこけがいっぱいついて、石の色はすこしも見えない。 新美南吉『嘘』より引用
  • と、宮殿は不動明王のような体の四方に炎の燃えている仏像にかわった。 田中貢太郎『蟹の怪』より引用
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