四方四季の庭

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  • 三百年後の人間界に戻った浦島太郎たちは再び異界に戻って、三百回「四方四季の庭」を逆回りで見ればいいわけである。 小松和彦『神隠しと日本人』より引用
  • 「四方四季の庭」とは、人間の時間を早送りするための装置であったというわけである。 小松和彦『神隠しと日本人』より引用
  • さらに、この「四方四季の庭」は人間界と異界の時間の質の違いが生じる源泉として設定されたものでもあった。 小松和彦『神隠しと日本人』より引用
  • これは私の想像であるが、春から夏、夏から秋、秋から冬という順に「四方四季の庭」を見ると、主人公が地上の一年を体験したことになる。 小松和彦『神隠しと日本人』より引用
  • とすると、逆に冬から秋といったように逆回りでこの「四方四季の庭」を見て回れば、時間をさかのぼることもできたのではなかろうか。 小松和彦『神隠しと日本人』より引用
  • すなわち、より厳密にいえば、この「四方四季の庭」を一回見ると、それで一年を瞬時に見る、つまり体験することになると考えられていたのである。 小松和彦『神隠しと日本人』より引用
  • また、この水界のイメージは大欅おおけやきりに入った山師の一人が案内された「四方四季の庭」をもつ美しい野原のなかの仙女たちの家ともどことなく響き合っているように思われる。 小松和彦『神隠しと日本人』より引用
  • 浦島太郎や山師が、三百年も竜宮などの異界で生き続け、酒呑童子がやはり少なくとも二百年以上大江山に棲み続けていた理由は、この「四方四季の庭」にあったということになる。 小松和彦『神隠しと日本人』より引用
  • 山師が見せてもらう「四方四季の庭」は、お伽草子とぎぞうし「浦島太郎」にはっきり語られているように、竜宮にも存在しているからである。 小松和彦『神隠しと日本人』より引用
  • しかし残念ながら、昔話が描く、民俗社会の〝極楽浄土〟のイメージもそれほど豊かなものではなく、「四方四季の庭」「竜宮城」「酒とご馳走ちそう」「美しい若い女」「富を生む贈り物」といったキーワードで言い尽くせそうな、類型化された異界であったといっていいだろう。 小松和彦『神隠しと日本人』より引用