四方を見廻し

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  • 四方を見廻したがあたりに人の居るらしい気配もない、彼等は一体何処に待っているのであろう。 木暮理太郎『黒部川奥の山旅』より引用
  • でもわたしはこういう際にも、ご上人様はどこにおられるかと、座敷の四方を見廻しました。 国枝史郎『犬神娘』より引用
  • お銀様は弁信をしっかりと抱きしめて、四方あたりを見廻しました。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • 一瞬に記憶が戻り、上体を起こしたままの形で四方を見廻す。 菊地秀行『吸血鬼ハンター07b D-北海魔行 下』より引用
  • 響き渡る声に、二人は愕然と四方を見廻し、それから、もとの方角を向いた。 菊地秀行『吸血鬼ハンター08 D-薔薇姫』より引用
  • 車、車、車はおらんかなと四方を見廻したが生憎あいにく一輌もおらん。 夏目漱石『趣味の遺伝』より引用
  • それまで沈黙していたのは、この瞬間のためだとでもいう風に、爆発させた感情を抑えもせずに立ち上がり、少年は四方を見廻した。 菊地秀行『吸血鬼ハンター17a D-白魔山 上』より引用
  • 「あの女」がまだどこかにいそうな気がするので、自分は玄関の入口に佇立たたずんで四方を見廻した。 夏目漱石『行人』より引用
  • マシューは反射的に四方を見廻したが、声の発現点さえ捜し出すことはできなかった。 菊地秀行『吸血鬼ハンター12c D-邪王星団3』より引用
  • 水があらば一口飲ませてやりたいものと、それでせわしく、四方を見廻したけれども、そこには水のあろうはずがありません。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • 四方を見廻したお延は、従妹いとこと共に暮した処女時代のにおいを至る所にいだ。 夏目漱石『明暗』より引用
  • 四方を見廻すヨハン卿の頭上に、さらに濃い闇が広がった。 菊地秀行『吸血鬼ハンター09b D-蒼白き堕天使2』より引用
  • 瓦斯のポーポーと云う声よりももっと低い様な調子で話しながらしげしげ四方を見廻した。 宮本百合子『千世子(三)』より引用
  • 「もういけねえ」と呟きながらもどこかに活路はあるまいかと素早く四方を見廻した。 国枝史郎『三甚内』より引用
  • 彼は四方あたりを見廻して、軽く皆に会釈をし乍ら重役に近づいた。 久米正雄『手品師』より引用
  • 米友はようやく気がついたように、四方を見廻して、 「ああ、俺らも燈籠へ火を入れるんだった」 と急に考えて飛び上りました。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • 急に天地の動きを感じたかのように、女は四方あたりを見廻して、ゾッと身の毛をよだてたのです。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • ひさしを深くおろした鳥打とりうちかぶったまま、彼は一応ぐるりと四方あたりを見廻したあとで、ふところへ手を入れた。 夏目漱石『明暗』より引用
  • はっとして、手を引くと、心を落ちつけようと、努力しながら、四方を見廻した。 直木三十五『南国太平記』より引用
  • 老婆はちょと四方あたりを見廻した後に小声になって云った。 田中貢太郎『狐の手帳』より引用
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四方を見廻し の使われ方