四方を見

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  • 蜀の盆地は、野に立って四方を見わたしても山影など見えぬほどに広い。 田中芳樹『騎豹女侠』より引用
  • 綾はのびあがり、まだ火の入っていない灯籠を高くかかげて四方を見た。 石牟礼道子『十六夜橋』より引用
  • それぞれに四方を見まわしながら進んでゆき、立ち枯れビルの前に立った。 垣根涼介『ヒート アイランド』より引用
  • 一口飲んでは顔を上げて四方を見まわし、また一口飲んでは顔を上げて絶えず警戒している。 塩田丸男『天からやって来た猫』より引用
  • シロウズは黙ってうなずいたまま、急に立って四方を見わたした。 光瀬龍『たそがれに還る』より引用
  • 逃げ道はないかとパッパッと四方を見るが出るにも入るにも裏口以外にない。 三好十郎『天狗外伝 斬られの仙太』より引用
  • 磯辺に立って四方を見まわせば、いつでも自分は天地の中心になるのである。 伊藤左千夫『紅黄録』より引用
  • 彼は非常な好奇心をもって四方を見まわした。 スタンダール/大久保和郎訳『パルムの僧院(上)』より引用
  • と、まだ床几しようぎにかまえたまま、四方を見まわして、うららかな顔していた。 吉川英治『新書太閤記(十)』より引用
  • 彼は死んだ眼で四方を見まはした。 平井肇『ディカーニカ近郷夜話 後篇』より引用
  • 二階に上りて四方を見るに、月光たそがれのごとく雪の町を照らす。 山田風太郎『戦中派不戦日記』より引用
  • 街路をわたって四方を見まわし、まっ先に目についた料理屋にとびこんだ。 荒俣宏『帝都物語2』より引用
  • ケイ船長はヘルメットを背にはねあげ、鋭い目を細めて四方を見わたした。 光瀬龍『墓碑銘二〇〇七年』より引用
  • 仁徳天皇が高い山に登って四方を見まわしたところ、家々から煙が立っていない。 阿刀田高『楽しい古事記』より引用
  • それでどこからその光が出てくるのかと、四方を見まわしますと、それは子供たちがゆかの上に置いて行ったガラス玉から、射して来ているとわかりました。 佐藤正彰訳『千一夜物語 09』より引用
  • 少し消えかかった薪をそえ燈心をとりかえ注意深く四方を見てから退く。 宮本百合子『胚胎』より引用
  • 城太郎は四方を見まわしていった。 山田風太郎『忍法帖3 伊賀忍法帖』より引用
  • お組はそう言って、自分の雷鳴嫌いを証明してくれる相手を捜すように、そっと四方あたりを見まわしました。 野村胡堂『銭形平次捕物控 10』より引用
  • ヒョロ子は困ってしまって、立ったまま四方を見まわしますと、ずっと遠方から馬車が一台来るのが見えました。 夢野久作『豚吉とヒョロ子』より引用
  • やがて真中の土俵まで出て来た印度人、光る眼をギョロつかせて四方を見る。 中里介山『大菩薩峠』より引用
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四方を見 の使われ方