嗚咽

全て 名詞
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  • そう、組み合わせて五十を読んだ音が、嗚咽の朝鮮語音だったのである。 藤村由加『人麻呂の暗号』より引用
  • それは深く沈んだ嗚咽の声だったかと思うと、悲痛な叫びだったりした。 イエイツ編/井村君江(編訳)『ケルト妖精物語』より引用
  • 激しい嗚咽おえつのためになにかを訴えたくとも言葉にならない様子である。 森村誠一『致死眷属』より引用
  • 照代のこの今の嗚咽はおそらくなにかの作品の中に使えそうだとも思う。 川上宗薫『感度の問題』より引用
  • エルゼの嗚咽おえつを聞いたような気がしたが、あれは風のうなりだったろうか。 イネス/池央耿訳『ベルリン空輸回廊』より引用
  • さっきからおさえていた嗚咽おえつが、ここにおいてついに爆発したのである。 横溝正史『貸しボート十三号』より引用
  • 近くの公園で過ごした数日間の話になると、綾の言葉は嗚咽おえつで途絶えた。 篠田節子『死神』より引用
  • 叩かれて壁の方を向いた顔のあたりから、やがて嗚咽おえつの声が漏れ始める。 乾くるみ『Jの神話』より引用
  • 私が受話器を耳に当てると、思いがけず娘の嗚咽する声が伝わって来た。 外村繁『澪標』より引用
  • 私たちの席についていた女の子が、気がつくと嗚咽おえつをもらして泣いていた。 梶尾真治『精霊探偵』より引用
  • だれにも忘れ去られたような病院の片隅かたすみで、わたしの嗚咽おえつだけがひびいた。 乙一『きみにしか聞こえない CALLING YOU』より引用
  • 嗚咽おえつまじりの声になったが私は作業台に寝たまま言葉を口から押し出した。 乙一『ZOO』より引用
  • そしてかれはきたない手拭で顔をおさえて嗚咽おえつしてしまったのであった。 梶井基次郎『梶井基次郎全一巻』より引用
  • これから二人の葬式をしようという感動が、低い嗚咽おえつになろうとしている。 井上靖『星と祭下』より引用
  • 夕暮れの甲板で、嗚咽をこらえていた少年の声が、まだ耳に残っている。 上橋菜穂子『守り人シリーズ07 蒼路の旅人』より引用
  • 斉藤が手を重ね慰めている女子は、悲鳴をやめると静かに嗚咽していた。 榊涼介『ガンパレード・マーチ 10 もうひとつの撤退戦』より引用
  • はい、と言いたいのに声にもならず、私は嗚咽おえつばかりを上げてしまう。 サタミシュウ『私の奴隷になりなさい』より引用
  • けれども、ドアをあけたとたんに、嗚咽おえつしている葉蔵を見てしまった。 太宰治『晩年』より引用
  • 彼女は嗚咽おえつを子供たちに気づかれまいとしているようにみえた。 児玉隆也『ガン病棟の九十九日』より引用
  • 私の胸には、今にも嗚咽おえつがこみ上げてくるような感動が湧き上っていた。 胡桃沢耕史『旅券のない旅』より引用
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