啼く

全て 動詞
627 の用例 (0.01 秒)
  • 猫は、少年の家のへいの外で二晩きつづけていた捨て猫なのだという。 塩田丸男『天からやって来た猫』より引用
  • この部屋で牛を殺したって、き声が外に洩れる心配はないんだからね。 サド/澁澤龍彦訳『閨房哲学』より引用
  • 仙竜湖に奇妙な鳥の啼き声が一年半ばかり前からしているというのである。 松本清張『馬を売る女』より引用
  • やがてふたたび落ちてきたき声は、思いがけぬほど遠くに去っていた。 大岡信『名句歌ごよみ[春]』より引用
  • 男が辟易へきえきしたように言ったとき、女のひざの上でニャーンとく声がした。 森村誠一『致死眷属』より引用
  • 船を出すには一番鳥がきわたる時刻まで待ってからにしなければならぬ。 有島武郎『小さき者へ・生れ出づる悩み』より引用
  • もう、わたしの上に 春の日はさないのか、 春の鳥はかないのか。 与謝野晶子『晶子詩篇全集』より引用
  • そうして松の小枝を火にともして、その光を子供に見せると啼きんだ。 柳田国男『日本の伝説』より引用
  • 寺の庭には湧くようなこおろぎが、どうかすると午後にでも啼いていた。 室生犀星『幼年時代』より引用
  • 鳥も啼かず人影もなく風さえ葉の壁にさえぎられて林の中までは吹いて来ない。 国枝史郎『沙漠の古都』より引用
  • まるで山羊やぎき声みたいな悲鳴をあげたのは、あの炭焼き男であった。 横溝正史『金田一耕助ファイル02 本陣殺人事件』より引用
  • どこの家が最も小動物の啼き声に弱いか、それをさぐっているのだろう。 井上ひさし『ドン松五郎の生活』より引用
  • それに比べて私は遙かにこれらの鳥の啼く音に親しみを持つのである。 若山牧水『樹木とその葉』より引用
  • 第二曲『悲しい鳥たち』も同様で、はじめのが鳥の啼き声とは思えない。 五味康祐『西方の音』より引用
  • 鴉はすぐ下まで迫っていて、やかましくきながら上昇をつづけていた。 半村良『邪神世界』より引用
  • 野の緑が生き生きと輝いている中を、小鳥が妙にふぞろいにいていた。 ゴーゴリ/原久一郎訳『隊長ブーリバ』より引用
  • 持って行っても、もう啼かないのに、といった口調にも哀しみがあった。 平岩弓枝『御宿かわせみ 13 鬼の面』より引用
  • 南の正面には高い松の木が二本あって、春は黒鶫くろつぐみ小綬鶏こじゅけいが来ていた。 柳田国男『野草雑記・野鳥雑記』より引用
  • それを啼き初めの弱い声をきいて蟋蟀も夜寒を感じてゐると思ふのである。 平野万里『晶子鑑賞』より引用
  • その霧の足柄山を包んだ日にその中でほととぎすがしきりに啼き出した。 平野万里『晶子鑑賞』より引用
  • 次へ »