唱歌を歌い

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  • 私は暫く田園の中を歩いた後、口の中で唱歌を歌いながら、家の方へ帰りかけた。 豊島与志雄『或る女の手記』より引用
  • 二人の姪は屋外そとに出て着物や襦袢じゅばんを取込みながら、互に唱歌を歌った。 島崎藤村『家』より引用
  • ちひろが作曲した「金子みすゞ」の詩を中心に、童謡や唱歌を歌っている。
  • 女の子たちが唱歌を歌っている。 遠藤周作『海と毒薬』より引用
  • 帰ると唱歌を歌って、まりをついて、時々吾輩をしっぽでぶらさげる。 夏目漱石『吾輩は猫である』より引用
  • あのお菊が小さな下駄を穿いて、好きな唱歌を歌って歩くような姿は、最早家の周囲まわりに見られなかった。 島崎藤村『家』より引用
  • 今日はどういうものかしきりと子供の時のことを想いだして、さきほども別荘の坊ちゃまたちがお庭の中で声をそろえて唱歌を歌っておいでになるのを聞いた時なんだか泣きたくなりました。 国木田独歩『女難』より引用
  • うるわしき秋の日で身も軽く、少女おとめは唱歌を歌いながら自分よりか四五歩先をさも愉快そうにねて行く。 国木田独歩『酒中日記』より引用
  • 涙ぐみながら、幼い唱歌を歌いながら、足をやけにばたばた動かしていた。 豊島与志雄『二つの途』より引用
  • 三人で小学校唱歌を歌ったりしたのだが、翠扇さんも、玉川さんも、その年に急逝してしまった。 戸板康二『新ちょっといい話』より引用
  • その代り彼は、突然団扇うちわのような手で拍手をしたり、舞台の少女と一緒に唱歌を歌ったり、それからまた溜息をついたりしたものである。 海野十三『蠅男』より引用
  • 食後にみんなが学生の唱歌を歌った。 寺田寅彦『異郷』より引用
  • 姪はまた姪で、お房やお菊のよく歌った「紫におうすみれの花よ」という唱歌を歌い出す。 島崎藤村『芽生』より引用
  • 汽車が動きだすと一団の生徒らは唱歌を歌いだした。 寺田寅彦『写生紀行』より引用
  • 帰ると唱歌を歌って、まりをついて、時々吾輩を尻尾しっぽでぶら下げる。 夏目漱石『吾輩は猫である』より引用
  • またおばあさんに時々学校の門へ遊びに連れて行って貰ったが、中でみんなが元気よく体操をしたり、遊戯をしたり、また唱歌を歌いながら、遠足に出かけたりするのを聞いていると、急に悲しくなって学校の門をつかまえて泣いたことが幾度もあった。 宮城道雄『私の若い頃』より引用
  • 五十を過ぎた禿頭で、若い娘っ子と連弾ツレビキをしたり唱歌を歌ったり、休止符というものの間が分らなくて頭をふったりヤーホイと掛声をかけてみたり、大変だったという。 中村紘子『ピアニストという蛮族がいる』より引用
  • 十七日に清潔検査があるといふのでその日は少しうちの前の草をむしりながらはるか学校の方の空を仰ぎ、万歳々々といふ記念日の唱歌を歌って芽出度い母校の誕生日を心から祝し、将来千代八千代に栄ゆくやうにお祈りをしたので御座いました。 知里幸恵『手紙』より引用
  • さてその翌朝、コン吉が寝床で唱歌を歌っていると、突然、赤と黄の刺繍ぬいとりをした上衣を着た、身長抜群のコルシカ人が一人、案内も乞わずに悠然ゆうぜんと入って来た。 久生十蘭『ノンシャラン道中記』より引用
  • これは、僕とネコ安が二人でリズムを狂わし、メロディを変えているためで、しだいに生徒の半分ほどが八木節風文部省唱歌を歌いだす。 水木しげる『ねぼけ人生』より引用