唱歌をうたう

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  • また生徒を集めていっしょになって唱歌をうたうことなどもあった。 田山花袋『田舎教師』より引用
  • けれども二人が一つの大きな帳面をのぞきこんで一所に同じように口をあいたり少し閉じたりしているのを見るとあれは一緒いっしょに唱歌をうたっているのだということはたれだってすぐわかるだろう。 宮沢賢治『黄いろのトマト』より引用
  • 全然自分に関係がなく気の咎めるところがないから、唱歌をうたうように気も軽く述べたてることができる。 坂口安吾『明日は天気になれ』より引用
  • おくさんのまえでむねをはるようにして、ことのついでのように、いまのさっきまでふたりでけいこをした唱歌をうたった。 壺井栄『二十四の瞳』より引用
  • ところで、その頃の考え方として、ただ単に唱歌をうたうのみでは余りに単純過ぎる。 小林一三『宝塚生い立ちの記』より引用
  • 教員室と裁縫室の窓はこの運動場に面していて、当番のとき水のみ場のわきにある小さい池の掃除を、いいこころもちで高い声で唱歌をうたいながらしていると、先生の顔が上の窓から覗くことがあった。 宮本百合子『藤棚』より引用
  • としよりは毎日そこでなにをしているのかときいたら、折り紙をし、童謡や唱歌をうたい、昼寝をし、ごはんを三回食べているのだという。 大道珠貴『裸』より引用
  • その点沖島先生などは、生徒の頭を湯の中にぐいと沈めたり、湯に浸りながら大声で唱歌をうたったり、扱いれたものだ。 三浦綾子『銃口』より引用
  • その時分、若く元気で、唱歌をうたいながら洗濯なんかしていた母親は、白髪しらがになっている。 宮本百合子『「処女作」より前の処女作』より引用
  • その声よりも稚い国民学校の子供たち、絵本のほしい子供たち、その子たちはアメリカの子供がたべても美味しいミカン、という奇妙な唱歌をうたって、アメリカから送られたきれいな本を三越の展覧会でごらんなさい、と教えられている。 宮本百合子『豪華版』より引用
  • 桝谷中尉はさらにうわごとで世界情勢を語り、今後の日本の教育方計を説明し、家庭教育のあり方を説き終ると、今度は子供のころの唱歌をうたいだした。 高木俊朗『抗 命 インパールII』より引用
  • 眼鼻だちのぱらりとした笑窪の顔が愛嬌だったし、人見知りをするふうもなくて、よく遊戯をしたり、大きな声で唱歌をうたったりしてみせるので、誰れからも可愛がられた。 矢田津世子『痀女抄録』より引用
  • 子供たちは、それから、池に小石を投げたり、樹をゆすぶったり、唱歌をうたったりして、遊んだ。 下村湖人『次郎物語』より引用
  • 考えてみれば、「男女七歳にして席を同じゅうせず」の当時の世の中にあって、老若男女が大ぴらに「喜々としてツレビキ」したり「唱歌をうたったり」できる所など他にあったであろうか。 中村紘子『ピアニストという蛮族がいる』より引用
  • その上、おっちゃんは声張りあげて小学唱歌をうたう。 田辺聖子『女の長風呂 Ⅱ』より引用
  • 少女おとめは神崎の捨てた石を拾って、百日紅さるすべりの樹に倚りかかって、西の山の端に沈む夕日を眺めながら小声で唱歌をうたっている。 国木田独歩『恋を恋する人』より引用
  • びゅうびゅう口笛を吹く者や、唱歌をうたう者、読本と首っ引きの者、復習をしてなかったと、泣きそうになっている者や、まるで教室は豆がぜたようだ。 林芙美子『泣虫小僧』より引用
  • 冴子も酔って、なにかあかるい唱歌をうたっていた。 阿部牧郎『誘惑魔』より引用
  • あなたは歩きながら、山辺やまべ野辺のべも春のかすみ、小川はささやき、桃のつぼみゆるむ、という唱歌をうたって。 太宰治『冬の花火』より引用
  • 乾杯して、二升飲んで、悠さんが三曲うたって、北尾がどじょうすくいを披露して、正子が小学唱歌をうたって、風間はポリバケツの底を叩きながら玄人くろうとっぽくボサノバをやった。 半村良『下町探偵局PART2』より引用