品の好い

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  • あなた方のおかげでぼくは品の好い生活に慣れすぎてしまった。 スタンダール/大久保和郎訳『赤と黒(上)』より引用
  • こちらの書生姿にえて、彼女はもうひんの好い奥様に変っていた。 夏目漱石『硝子戸の中』より引用
  • 竜土軒の主人は八字ひげを生やした品の好い男で、耳が少し遠かった。 小山内薫『芝、麻布』より引用
  • だから父兄たちみなが皆、品のいひととは限らない、中には我慢出来ない連中もいた。 ヒルトン/菊池重三郎訳『チップス先生さようなら』より引用
  • それは品の好いしかも非常に美しい、それでいて私のくなった妻に酷似そっくりなのです。 大倉燁子『消えた霊媒女』より引用
  • もっとも当時愛したのはそれほどひんい色彩ではない。 芥川竜之介『少年』より引用
  • あの冷やかな、鈍い色と、品の好い波斯ペルシヤの模様とを君は好いてゐたのだから。 レニエ・アンリ・ド『不可説』より引用
  • 衣裳いしやうの好みや身体からだこなしこの種類の女としては水際だつてひんの好い物優しい所がある。 与謝野寛『巴里より』より引用
  • 熊掌は薄味のスープになっていて、ゼラチン状のものであり、品の好い味がした。 吉行淳之介『贋食物誌』より引用
  • 味覚の追憶などはあまり品の好い話ではないようである。 寺田寅彦『郷土的味覚』より引用
  • 樋口はその生まれつきの品の好い顔を曇らせて、不愉快そうに八の字を寄せた。 谷崎潤一郎『潤一郎犯罪小説集』より引用
  • 中に居ります婦人は年が二十一二で、色白の品のい世にも稀なる美人でございます。 三遊亭円朝『松の操美人の生埋』より引用
  • 彼は額の広い、ほおのこけた、年にも似合わず眼に働きのある、品の半白はんぱくの人物だった。 芥川竜之介『疑惑』より引用
  • それから三日ほど経つと、そのお武家がまたお出でになりましたが、今度は三十五六ぐらいの品の好い御殿風の女のかたと一緒でございました。 岡本綺堂『半七捕物帳』より引用
  • 髮もこの頃のやうな形のわるい束髮でなくずつと前髮をつめた、根の下つた品の好い形をしてゐた。 竹久夢二『砂がき』より引用
  • と、そこの茶の間の古い長火鉢ながひばちの傍には、見たところ六十五、六の品の好い小綺麗こぎれいな老婦人が静かに坐って煙草たばこっていた。 近松秋江『黒髪』より引用
  • 年が未だ二十四と云う実に品のい別嬪でござりまする。 三遊亭円朝『霧陰伊香保湯煙』より引用
  • 少し地肌が黒く、明らかに日本人とは違う人種の特徴を示しているが、しかしなかなか品の好い顔だちの美貌であった。 胡桃沢耕史『翔んでる警視正 平成篇5 涙のポンポコリン』より引用
  • それで相手あいての顔は見ないで、月をあおいだ目元は其丸顔に適好ふさわしく、品の好い愛嬌のある小躯こがらの女である。 国木田独歩『二少女』より引用
  • 気がつかないで居て今日見るとめっきり色附いろづいて、品の好い褪紅色になって槇の隣りにとびぬけた美くしさで輝いて居る。 宮本百合子『通り雨』より引用
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