周子の方
7 の用例
(0.00 秒)
-
すぐにでも発進できるのに、なぜか周子はそうしなかった。
男が助手席のドアを開け、周子の方に身を乗り出し、何か言おうとした。
そのとき、前方から自転車がやって来た。
…
新津きよみ『訪問者』より引用
-
久美は記憶力が抜群にすぐれていたのを、亀山は思い出した。
久美と周子の話に矛盾があるとすれば、それは周子の方の思い違いだろう。
…
新津きよみ『訪問者』より引用
-
高校時代の友達の活躍は、夫に話すときは誇らしく、一人になると少なからぬ羨望を覚えた。
あの当時、英語の成績は、周子の方がよかったくらいだった。
久美に実力があったというより、運がよかったのだろう、と周子は意地悪く思った。
…
新津きよみ『訪問者』より引用
-
口笛を吹きながら楽しく仕事をしているとでも思って?
高校時代、周子の方が英語の成績がよかったから?
それで、面白くないわけ?
…
新津きよみ『訪問者』より引用
-
男が、自分の心配事に心を奪われているのに、どんなに救われたことか。
だが、色つやのいい小さな歯茎をめいっぱい見せて泣くいつもの泣き方は、周子の方をどうかしてしまいそうだった。
…
新津きよみ『訪問者』より引用
-
顔なじみの薬剤師は、先に周子の方を済ませようと、ミルクの缶を受け取った。
何度か、牧人を連れて買い物に寄ったことがある。
…
新津きよみ『訪問者』より引用
-
と怒鳴り、空き缶を周子の方へ投げた。
母と息子をひっくるめて一人、と数えているらしい。
…
新津きよみ『訪問者』より引用