周囲を見回し
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シマロン軍人だ。
驚いて周囲を見回すと、どの席にももれなくお一人ずつ付いてきている。
カンニング防止の試験官にしても、マンツーマンとは手厳しい。
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喬林知『今日からマ王 第08巻 「天にマのつく雪が舞う!」』より引用
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だれかがなにかをつぶやいたような気がして、かなめは周囲を見回した。
いや、だれも喋っていない。
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賀東招二『フルメタル・パニック!02 疾るワン・ナイト・スタンド』より引用
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左右に別の黒服がついて腕をがっしり押さえ込んでいる。
輪の中央に引き出された黒服は怯えきったような視線で周囲を見回した。
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有沢まみず『いぬかみっ!09』より引用
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ぼくが身体を起こし、周囲を見回すと委員長が手を挙げているのが見えた。
沖田雅『先輩とぼく 05』より引用
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それにしても、「遅くなって」とはどういう意味だろう!
周囲を見回しても、彼女が話しかけている位置にいるのはぼくだけだ。
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赤川次郎『名探偵はひとりぼっち』より引用
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その分、前進速度は衰えた。
周囲を見回すようになり、逆に自分の立場が理解できるようになった。
前ばかりを向いていた頃には、考えもしなかったことだ。
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森博嗣『四季 3 秋』より引用
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一階のどこかだった。
田崎は片膝立ちの格好になり、もう一度周囲を見回しながら呼びかけた。
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吉村達也『踊る少女』より引用
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頼江は周囲を見回し、今の台詞が誰かに聞かれていなかったかを確認した。
幸い、そばには誰もいなかった。
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東野圭吾『幻夜』より引用
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光國は、すっと音を立てぬよう気をつけながら、泰姫の枕元に座った。
目を閉じていた泰姫が、ふいに瞼を開き、不思議そうに周囲を見回した。
やがて光國の顔をみとめると、まじまじと見つめた。
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冲方丁『光圀伝』より引用
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そう言うと、彼はジャケットをフェブラリーに着せかけた。
彼女は無言の微笑みで感謝を表現してから、あらためて周囲を見回した。
すでにあたりはすっかり明るくなっていた。
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山本弘『時の果てのフェブラリー 赤方偏移世界 徳間デュアル文庫版』より引用
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現代日本のある地球から眞魔国のある異世界へ移動するときは、だいたいいつもこんな感じだ。
明るく照らされた周囲を見回すと、まず目に入ったのは働く女性達だった。
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喬林知『今日からマ王 第06巻 「きっとマのつく陽が昇る!」』より引用
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そんなからっとした歌声が、パウラの心にも光明を呼び込んだのは終戦から四年後のこと。
東京で生活する目途が立ち、多少は周囲を見回す余裕ができてからの話だ。
それまでは、その日の食物の確保に一日が明け暮れる、戦後のもっとも困難な局面を生き抜く苛酷な日々が続いた。
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福井晴敏『終戦のローレライ(下)』より引用
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一度はっきりした意識が、再び遠くなりかけた。
痛みに耐えて周囲を見回すが、真っ暗で自分の居場所さえ確認できない。
さっきまでおれは友人の学校の学園祭で、十月末のプールサイドにいた。
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喬林知『今日からマ王 第11巻 「めざせマのつく海の果て!」』より引用
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骨折したのか両脚に激痛が走り、動かすことができない。
声を出すこともできず、頭の中で叫びながら未知子は周囲を見回した。
いつのまにかみぞれが雪に変わっていた。
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吉村達也『憑依 ―HYOU・I―』より引用
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いきなりの指名に狼狽しながらも、美夜は周囲を見回してから言った。
片山憲太郎『電波的な彼女01』より引用
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四方八方から取り囲むようにいっせいに。
何が起こったのかと、ぎょっとして、女王や魔道士たちが周囲を見回す。
何者かの計略かと老魔道師は気を探る。
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流星香『プラパ・ゼータ 1 聖女の招喚』より引用
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建宮は心の底からガッカリした顔で上条から視線を外し、周囲を見回す。
彼の仲間であり、おそらく宝物である少年少女達がそこにいる。
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鎌池和馬『とある魔術の禁書目録 第11巻』より引用
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その時俊寛は、ふと人の気配を感じた。
魚を釣るために、夢中になっていた俊寛は、気がついて周囲を見回した。
見ると、いつの間に近寄ったのだろう。
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菊池寛『俊寛』より引用
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髪はくしゃくしゃ、素裸で全身傷だらけというひどい状態だが、笑みは忘れていなかった。
少年の助けを借りて上半身を起こすと、フェニックスは周囲を見回した。
夜明けが近づいており、空はすっかり白んでいた。
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山本弘『サーラの冒険 4 愛を信じたい !』より引用
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俺は周囲を見回してから、ちょうど足のつく高さにあった柵に腰を下ろす。
赤松中学『緋弾のアリア 第01巻』より引用