吹く風

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  • どこ吹く風かといわんばかりに、目は冷えないようにつぶっていたのだ。 ルナール/辻昶訳『にんじん』より引用
  • 日が長くなって来て空は明るく、仙台堀の上を吹く風がさわやかである。 平岩弓枝『御宿かわせみ 24 春の高瀬舟』より引用
  • きみとも会社はどこ吹く風で、こうして話していられないじゃないか。 森敦『意味の変容』より引用
  • 家を飛び出して放浪して歩く少年に、吹く風が温かろうはずはないのだ。 海音寺潮五郎『史談と史論(下)』より引用
  • こちらの思いなどどこ吹く風で、飛空士はもごもごと口を動かしている。 犬村小六『とある飛空士への追憶』より引用
  • 今都会がどないなっとるか、今祖国がどないなっとるか、どこ吹く風や。 阿久悠『瀬戸内少年野球団』より引用
  • それが開いた窓から吹く風に、ゆっくりと揺られているばかりである。 伊都工平『天槍の下のバシレイス2 まれびとの棺 〈下〉』より引用
  • 広く吹く風の中に、特に冷たい空気の塊が含まれていて、それを芯と呼ぶ。 南木佳士『阿弥陀堂だより』より引用
  • イワオコシは、この地方に数十年に一回吹く風として恐れられていた。 柳田邦男『空白の天気図』より引用
  • 街へ出るとすっかり日が暮れて、時々吹く風がぞッとするほど身にしみた。 妹尾アキ夫『凍るアラベスク』より引用
  • 吹く風は水分を多く含んだようにれて、服と肌の間に冷たいものを残す。 入間人間『電波女と青春男 第07巻』より引用
  • 川から吹く風に淡く土の匂いがして、たしかな春の訪れを告げていた。 南木佳士『阿弥陀堂だより』より引用
  • それでも吹く風次第では蛇の舌に似て、チロッと胸底の炎が燃えあがる。 杉本苑子『新とはずがたり』より引用
  • しかし地上を吹く風は大空の風のうなりのように吹きっ放しではなかった。 島尾敏雄『出発は遂に訪れず』より引用
  • それは本や人の話でしか聞いたことのない、砂漠とやらを吹く風だ。 岩井志麻子『黒焦げ美人』より引用
  • 子供は廊下の棚に乗ったり降りたり、大人の緊張はどこ吹く風で遊んでいる。 養老孟司『脳の見方』より引用
  • ひらひらと飛ぶその動き方は、地上を吹く風とは一致していなかった。 ヘッセ/高橋健二訳『ガラス玉演戯(下)』より引用
  • それも絶えずソヨソヨと吹く風が消してゆくので耳うるさい程ではない。 吉川英治『鳴門秘帖』より引用
  • この衛星は、世界中の海洋上を吹く風を数年に渡って記録するように設計された。
  • 気温があがっているらしく、船を吹く風も、春風のようになごんでいた。 辻邦生『天草の雅歌』より引用
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