吝い

全て 形容詞
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  • その船にけちをつけるようなことを、面と向かって言った者は一人もいない。 三浦綾子『海嶺(上)』より引用
  • そういう奥さんが、家の中のどこかで、なにか、けちなことをやっている。 森茉莉/早川暢子編『貧乏サヴァラン』より引用
  • わたしもおどろいて、なるほど、これをけちとみる人もいるのかと思った。 三浦綾子『孤独のとなり』より引用
  • もっともけちめているやつがあるかも知れないが、これは例外である。 夏目漱石『道楽と職業』より引用
  • 家康の祖父ぢいさんだけにこんな事にもしみつたれだつたと見える。 薄田泣菫『茶話』より引用
  • 彼はお藤の方を振り返って、その感謝に答うべき微笑を送る事をおしまなかった。 芥川竜之介『路上』より引用
  • 見て通りながら私たちはみんな同時に感歎の言葉を吝まなかった。 野上豊一郎『シェイクスピアの郷里』より引用
  • それがけちでなく、無駄をしないという感じなので気もちがよかった。 倉田百三『光り合ういのち』より引用
  • けちな癖に、女には目がないとか、不思議に食奢くいおごりだけはするとか云うのがそれである。 森鴎外『雁』より引用
  • その仮面は何物をかち得ようとして、それが為めに犠牲ををしまないのである。 山崎正和『鴎外 闘う家長』より引用
  • おれは後者のようなみったれた心をもちたくないものだ! ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』より引用
  • 何でも吝まず仲間に分ける癖に、酒のこととなると意地ぎたないのだ。 平井肇『ディカーニカ近郷夜話 後篇』より引用
  • 子供の時に己の教えた事を、青年になって 今でもおしみながら使いらしているかも知れぬ。 森鴎外『ファウスト』より引用
  • まるで人物の行為を出し吝しんでゐるやうである。 坂口安吾『ドストエフスキーとバルザック』より引用
  • しわくて狂人のようになった祖父と五十年連添った祖母との間に不思議な生活ぶりが始った。 宮本百合子『マクシム・ゴーリキイの伝記』より引用
  • また都市にあつても、その指導や育成に吝さかでない舊藩主はもちろん尠くない。 吉川英治『折々の記』より引用
  • その縁故の人に対しても、敬意をはらうのをおしまなかったのである。 柴田錬三郎『江戸八百八町物語』より引用
  • ちょいとけちな考えを出しただけで、やる物は倍になった。 森鴎外訳『諸国物語(下)』より引用
  • 彼能く得度し得たるは、花顔月眉くわがんげつぴたけなす黒髪を吝気をしげもなく切り捨てた所にある。 出口王仁三郎『三鏡 『水鏡』『月鏡』『玉鏡』 kgm 2 20060303』より引用
  • 吾人は《がく》にく輸入の有望なる事業たるを認め歓迎にやぶさかならざるものなり。 森鴎外訳『諸国物語(下)』より引用