向けなおさ
全て
動詞
18 の例文
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不合理で不穏な混沌だ。現実に眼を向けなおすことによって彼女を無視することもできただろう。だがこれから先、彼女はいったいどうするのだろうと考えると、折口は彼女を放っておけないような気がした。
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清逸の心はこのささやかな攪拌の後に元どおり沈んでいった。一度聞耳を立てるために天井に向けた顔をまた障子の方に向けなおした。
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ラインハルトは視線をはるかなところから目前の少年に向けなおした。
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ただし三十代そして四十代ともなると、自分がこれまでやってきたことを、肩ごしに振り返ることが、ときたまはある。振り返ってそこになにが見えるか、前方に視線を向けなおして、そこになにがあるのか。
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母親は、「長い長いあいだ」そんなふうだったという。チャーリーはカメラを母親に向けなおしてから、犬たちの世話にでかけていった。医師たちはひたいを集めて、しばらくその状況を検討してから、彼らの診断を発表した。
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たけりたった馬の首を向けなおす馭者のようなものだ。しかし、たけりたつ馬でなければ首を向けなおすことはできない。馬が活気づき、走り出す。
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「あなた、ウォルフ」 彼を呼ぶ声がして、エヴァンゼリンが星の光を頭髪に受けながら近づいてきた。彼女の夫は、妻のほうへ半ば身体を向けなおした。
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どうやら、記憶が数分間、完全に抜け落ちているらしい。彼は、片手で金の入った紙袋を持ち、もう一方の手で、背後の八人に銃口を向けなおした。そうしたまま、腰をかがめ、身を低くしてカウンターの方に歩いた。
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もうケメア岬よりも高いところに立っていたけれど、岩があちこちに出っぱった斜面はまだ上に続き、その先には空がひろがっている。四人は、ふたたび体を向けなおして、斜面をよじのぼっていった。そしてとうとう、岬の頂上にたっした。
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しかも何らかの形で触れてみたいという、胸のうずく衝動はあった。しかし彼は二人の会話をどうしたら個人的な方向に向けなおし、やがては彼女にそうした振舞いをしてもおかしくないように話を持っていけるか少しもわからなかった。それのために彼は緊張を強いられることになったのである。
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なにかまずかっただろうか、と思う前に、顔を空に向けなおしたフランが、言っていた。「ずいぶん遠くの町をご存じですね」 そういうことか、と安心する。
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背後の気配にコナリーはうしろを見ようとして右を向いた。そしてすぐに左へ顔を向けなおした。第四弾が彼の右脇の下に当たった。
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これがポパーの考えであるのかラカトシュのアイディアであるのか、あるいはもっともありそうなことだが二人のコンビネーションであるのかといった問題は重要ではない。ラカトシュは、人はいつでも批判を別の理論または理論の一部に向けなおすことで大事な理論または理論の一部を敵対的な証拠から防護することが可能であるというピエール・デュエムの考えに従っている。この反証主義との違いは後にポパーの知るところとなった。
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こいつらが射殺するだろう魅音は初めから 標的にしていなかったんだッ!!二人が魅音に向けていた銃口を俺に向けなおすその時間に俺はすでに、いや、魅音に向けて駆けていた時からこいつらだけを照準し続けていた!!俺の左右の銃が、何のためらいもなく二人を照準していたことに、二人は最後の一瞬で気付けたようだった。
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前方に展開する敵の大艦隊に向けて突進していたリッテンハイム軍は、思わぬ方向からの砲火にうろたえた。応戦の指令が飛び、この奇襲隊に対して艦首を向けなおそうとする。だが、今度は前方から、おびただしいビームとミサイルが襲いかかってきた。
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やがて、パットが左舷の翼を微妙なピッチで回転させると、船はゆっくりと右へ曲がりはじめた。乗船場ビルの外へ出たところで、彼は針路をまっすぐ前方へ向けなおし、スロットルを前へ倒した。そのまったく新奇なデザインのわりには、船は非常に扱いやすかったといえるだろう。
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つまり、われわれは決して決定はせず、常に舵をとるだけである。たけりたった馬の首を向けなおす馭者のようなものだ。しかし、たけりたつ馬でなければ首を向けなおすことはできない。
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