向い

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  • 僕の足音を聞いて娘はふとこの方へ向いたが、僕を見てにっこり笑った。 国木田独歩『初恋』より引用
  • 幸い少女は正面を向いていないので、三人はその横顔を見ただけである。 岡本綺堂『半七捕物帳』より引用
  • 彼の足は往時むかし自分の先生であったという学校の校長の住居すまいの方へ向いた。 島崎藤村『家』より引用
  • 園と小母さんとは無言のままで互いの眼から離れて下を向いてしまった。 有島武郎『星座』より引用
  • ミユキも私と同じように横になっており、顔はこちらを向いていました。 植松真人『主よ、人の望みの喜びよ』より引用
  • 電車の中では新吉の向い側に乗っていた二人の男が大声で話していた。 織田作之助『郷愁』より引用
  • 黙って河に向いて居た新吉の眼から、いつか涙が湧いて頬を流れて居た。 岡本かの子『巴里祭』より引用
  • そして彼女と向い合って立ったのはただ次の場合の一度だけだった。 大杉栄『自叙伝』より引用
  • だが、その声でややお涌に向いて落ちつかないもの云ひをするのだつた。 岡本かの子『蝙蝠』より引用
  • とくに数学や計算実務が不得手なので、事務系は向いていない気がした。 佐野良二『闇の力』より引用
  • 何方どつちいてもやまばかりのやうなところに、その小屋こやてゝあります。 島崎藤村『ふるさと』より引用
  • とにかくに注意が外へ外へと向いてゆくことは、是は大事なことだと思ふ。 折口信夫『古代中世言語論』より引用
  • その道を河に沿うて、河の方へ向いて七人の男がゆっくり歩いている。 森鴎外『鴉』より引用
  • 正面に向いた家の戸が半分しめられて、家の中にも誰もいないらしい。 伊藤野枝『転機』より引用
  • 体はもとの炬燵の中のまま顔も本の方へ矢張り向いているのである。 岡本かの子『娘』より引用
  • そうしてうしろを向いておいでおいでをすると、塀を内側へとびおりた。 海野十三『時計屋敷の秘密』より引用
  • そう言うと彼はくるりと後へ向いてまた他の二人の仲間に加わった。 スティーブンソン・ロバート・ルイス『宝島』より引用
  • お光は茶の間の前の通庭に此方を向いて立つて笑つて居るのであつた。 加能作次郎『厄年』より引用
  • 老人は、白樺の下までつれて行かれると、穴の方に向いて立たせられた。 黒島伝治『穴』より引用
  • 高柳君が彼様あゝいふことになると、最早誰も振向いて見るものが有ません。 島崎藤村『破戒』より引用
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