吐息

全て 名詞
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  • そこから出てきたのは言葉ではなく、吐息でもなく、六人の小さな人々だった。 村上春樹『1Q84 BOOK3』より引用
  • それまで、生きていられるだろうかと、彼女はゴミの下で吐息といきをつく。 岩本隆雄『イーシャの舟』より引用
  • それは永久に失われてしまった何かへの詠嘆えいたんの吐息のようであった。 イネス/池央耿訳『孤独なスキーヤー』より引用
  • 私の上で込み上げる吐息を抑えられずにいる女を、私はそっと見つめました。 植松真人『主よ、人の望みの喜びよ』より引用
  • フアウストの第二部の第一幕は実にこの吐息の作つたものと言つてもい。 芥川竜之介『続西方の人』より引用
  • 吐息をらしながら、竹中はふと佐藤の神経質そうな顔を眼に浮かべた。 高杉良『金融腐蝕列島(下)』より引用
  • 前代未聞の暗号数字事件を述べ終えて、帆村は大きな吐息を一つついた。 海野十三『暗号数字』より引用
  • 美咲は深い吐息をついて、机に開いた数学の参考書に視線を落とした。 白井英『妖魔夜行 月に濡れた刃』より引用
  • あつちでも、こつちでも、笑ひに疲れた後の長い吐息が聞かれた。 相馬泰三『野の哄笑』より引用
  • 彼の顔に吹きかかるジョーグのむかつくような吐息だけで充分である。 バローズ『火星シリーズ11 火星の巨人ジョーグ』より引用
  • 頼子が軽い吐息をつき、自然に小野木の顔の下に、自分の顔をらせた。 松本清張『波の塔(上)』より引用
  • 水のおもの月影なして 波のうへの楫のなして わが胸に吐息といきちらばふ。 上田敏『海潮音』より引用
  • 今度は甘えたやうな吐息が女の口から出て、そして媚びる目附で男を見た。 与謝野晶子『午後』より引用
  • 声になるかならないかも微妙びみょうなくらいの吐息といきが、小さくそう囁いた。 枯野瑛『銀月のソルトレージュ02 金狼の住処』より引用
  • この場合に、重い吐息のように笑った頭巾は、どうやら宮本武蔵らしい。 山田風太郎『忍法帖7 魔界転生 下』より引用
  • 力ない吐息といきからはエクトプラズムまでれ出してきそうな気配けはいである。 鈴木大輔『おあいにくさま二ノ宮くん 01』より引用
  • 静かな駅の上にかぶさる夜空は大きな吐息に満ちてゐるやうだつた。 原民喜『災厄の日』より引用
  • さいは見ていたが、これも黙って吐息したまま手紙を下に置く。 国木田独歩『酒中日記』より引用
  • お互いの吐息は白く、降りしきる雨は、いつしかその勢いを止めていた。 奈須きのこ『Fate/stay night 桜 Heavens Feel NormalEnd 櫻の夢』より引用
  • 胸板をはだけたままでしばらく長い吐息を繰り返して、体を鎮めている。 小川一水『風の邦、星の渚 レーズスフェント興亡記』より引用
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