吐息をつき

173 の用例 (0.01 秒)
  • 私たちの中に火村の顔を見つけた彼女は、胸に手を置いて安堵の吐息をつく。 有栖川有栖『朱色の研究』より引用
  • 伊三次は吐息をつくと台箱を持ち直し、門前仲町の自身番へ歩き出した。 宇江佐真理『髪結い伊三次捕物余話 君を乗せる舟』より引用
  • 父は吐息といきをつき、次々にきあがってこようとする思い出をころした。 上橋菜穂子『獣の奏者 Ⅲ 探求編』より引用
  • それまで、生きていられるだろうかと、彼女はゴミの下で吐息といきをつく。 岩本隆雄『イーシャの舟』より引用
  • タオ・ガンは吐息といきをつき、額の汗をぬぐって長衣をまっすぐに直した。 フーリック/大室幹雄訳『中国梵鐘殺人事件』より引用
  • 頼子が軽い吐息をつき、自然に小野木の顔の下に、自分の顔をらせた。 松本清張『波の塔(上)』より引用
  • ほっと深い吐息をつくと、玲子は力のないまなざしで自分の腕を見た。 つかこうへい『愛人刑事』より引用
  • パイナン隊長が吐息をつくように答え、ぼくたちも、身体の力を抜いた。 眉村卓『不定期エスパー3』より引用
  • 咲輝は吐息をつくと、持っていたソフトケースを捨てて伊央を抱きあげた。 藤村裕香『ヴァニラな花嫁くん』より引用
  • そしてせつなげな吐息をつくと、グラスに残っていた酒を飲み干した。 神崎京介『禁忌』より引用
  • 大地から吹きあげる熱気にあぶられてこんどは兵は吐息をつきつき進んだ。 半藤一利『ノモンハンの夏』より引用
  • 吐息といきをつきながらこちらを向いたネギ男が、うっ、と少しだけ身を引いた。 鈴木大輔『ご愁傷さまニノ宮くん 02』より引用
  • 納得したところで、かずみはまた吐息をつき、窓のほうに目をった。 神崎京介『密室事情』より引用
  • 僕は吐息をつき、脇や内股うちまたに、たぎる湯のように熱い汗をしたたらせた。 大江健三郎『死者の奢り・飼育』より引用
  • 問いかけた瞬間、有彦は眉を寄せ、諦めをあらわにした深い吐息をつく。 奈須きのこ『歌月十夜 40 遙か彼方の――』より引用
  • ほっと吐息をつきながら、それでも複雑そうな表情で、軽く大牙は頭を下げた。 井上祐美子『五王戦国志5 凶星篇』より引用
  • そんな僕と円町君を男たちは荒い吐息をつきながら、公園のトイレに運びこんだ。 花村萬月『幸荘物語』より引用
  • この一枚一枚の板の上に紙を置いて刷ったんですか、と私は吐息をつきながらつぶやく。 森本哲郎『読書の旅 愛書家に捧ぐ』より引用
  • と吐息をつくようにしてからいった次の言葉を、本当に聞いたのかどうか、後から考えると自信はない。 中井英夫『とらんぷ譚』より引用
  • 山代はふうっと大きい吐息をつくと、自分の手を顔の前に持って行って、それを眺めた。 井上靖『崖(下)』より引用
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