吐息

全て 名詞
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  • ほーっと大きな吐息をまたついて、彼女は堤防の方に向って歩き出した。 岡本かの子『快走』より引用
  • 吐息といきの音が妙にひびくような気がして、あわててリモコンでテレビをつける。 竹宮ゆゆこ『ゴールデンタイム 03巻 仮面舞踏会』より引用
  • が、そのもっともかすかな吐息といきには、幾度も同情せずにいられなかった。 芥川竜之介『樗牛の事』より引用
  • 夜になると吐息ほどの風も死に絶え、これほどのなぎは考えられなかった。 ポー/八木敏雄訳『ポオのSF 第1巻』より引用
  • 彼らのあいだに聞かれるのは吐息ばかりで、誰一人一言も洩らさないのよ。 アレティーノ/結城豊太訳『ラジオナメンティ』より引用
  • 不思議なほどに驚いた顔をしている純にうなずき、年輝は吐息をついた。 岩本隆雄『イーシャの舟』より引用
  • 時にはそこは霧の匂いにつつまれ、ある時は乾いた寒さの吐息があった。 モーリアック/遠藤周作訳『愛の砂漠』より引用
  • すると、私はゆえもなく、思わず吐息が出てくるのを感じるのだった。 ルソー/太田不二訳『孤独な散歩者の夢想』より引用
  • ぼくの肩にもたれている流人くんが、唇をふるわせ吐息といきのような声でうめく。 野村美月『文学少女シリーズ02 “文学少女”と飢え渇く幽霊』より引用
  • わずかに熱を帯びた吐息と共に、肉棒おれに口付けをして止めてしまった。 奈須きのこ『Fate/stay night セイバー Fate TrueEnd 夢の続き』より引用
  • その言葉の意味を知ってか知らずか、霞はかすかな吐息だけをくり返す。 渡辺淳一『ひとひらの雪(下)』より引用
  • 気づいたときには、頬に吐息といきを感じられるくらいに、女の顔が接近していた。 桜坂洋『よくわかる現代魔法 第02巻 ガーベージコレクター』より引用
  • 菜穂子はここからでは見えない畠の方角に視線を向けて、吐息をついた。 内田康夫『贄門島(にえもんじま)上』より引用
  • 黒いスーツがかすかに上下するのに合わせて美鎖の吐息といきも聞こえた。 桜坂洋『よくわかる現代魔法 第02巻 ガーベージコレクター』より引用
  • あきれたような吐息と、落とした肩がついていたが、しかし彼はこういった。 川上稔『AHEADシリーズ 01 終わりのクロニクル①〈上〉』より引用
  • 柵はあっても、ホッキョクグマの吐息がかかる距離で見ることができる。 小菅正夫『〈旭山動物園〉革命――夢を実現した復活プロジェクト』より引用
  • ほの白く煙っている潮の灯を見ているうち、佐佐が軽い吐息をついた。 横光利一『旅愁』より引用
  • 今、彼に吐息といきをつかせているのは、数時間前に別れた、一人のむすめの顔だった。 岩本隆雄『イーシャの舟』より引用
  • まるでロレンスの吐息といきが熱すぎて、ろう人形がけていくかのようだった。 支倉凍砂『狼と香辛料Ⅸ 対立の町<下>』より引用
  • 蛇の吐息のような湿った含み笑いが、いつまでも闇の中に尾を引いた。 虚淵玄『Fate/Zero Vol.1 「第四次聖杯戦争秘話」』より引用
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