名状

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  • その暗黒の名状しがたい地獄へ十字架をつけた者ではいった者はいない。 ムーア『暗黒神のくちづけ―処女戦士ジレル』より引用
  • さすがの家康が、名状しがたい恐怖に襲われて、もはや声も出なかった。 山田風太郎『忍法帖5 くノ一忍法帖』より引用
  • 名状しがたいような興味はむしろ他の点に、顔の輪廓そのものにあった。 直木三十五『サレーダイン公爵の罪業』より引用
  • その名状し難い混乱の中で、法水のみは鉄のような落着きを見せていた。 小栗虫太郎『黒死館殺人事件』より引用
  • そこでオリヴィエさんの言葉は名状しがたい好奇心を突然私に懐かせた。 ベルナノス『田舎司祭の日記』より引用
  • ただ例の名状しがたい恐怖の眼で十兵衛をながめているだけであった。 山田風太郎『忍法帖6 魔界転生 上』より引用
  • 縛られた政府の権威が集中してるような名状し難い微笑を浮かべていた。 ユゴー・ヴィクトル『レ・ミゼラブル』より引用
  • 見ている私の喉一杯に、涙とも笑いとも名状しがたいものがつき上げて来た。 宮本百合子『青春』より引用
  • おそらく彼女の胸は名状しがたい混乱でふさがっているに違いなかった。 松本清張『事故 別冊黒い画集1』より引用
  • そう言ったとき重兵衛は、腹のあたりに名状しがたい怒りが動くのを感じた。 藤沢周平『麦屋町昼下がり』より引用
  • 今は名状すべからざるものであり、しかし、その必要もないことである! ドストエフスキー/中山省三郎訳『白痴(下)』より引用
  • このジョン・ローランズには名状しがたい不思議な力強さが満ちていた。 クーパー『(闇の戦い3)灰色の王』より引用
  • 突然、私は彼に一種の血を分けたような名状しがたい親しみを感じた。 カヴァン『氷』より引用
  • 私はこの名状しがたい落胆を魂の出血と言う以外他に言いようがない。 ベルナノス『田舎司祭の日記』より引用
  • 侍たちの名状しがたい混乱の渦の中に、六文銭の姿はどこにも見えなかった。 山田風太郎『銀河忍法帖』より引用
  • 何事か名状出来ない恐怖とショックが原因で自殺したものらしいことを示していた。 牧逸馬『ロウモン街の自殺ホテル』より引用
  • 三日間、名状しがたい苦痛に苦しんだのち、三十一日に息を引き取った。 中野好夫『世界史の十二の出来事』より引用
  • 山代は期待と不安の交錯した一種名状し難い気持の中に落ち込んでいた。 井上靖『崖(下)』より引用
  • その代り、何とも名状しがたい兇猛な風のようなものが面を打ってきた。 山田風太郎『明治十手架(下) 山田風太郎明治小説全集14』より引用
  • その睫毛は名状すべからざる美を持っていて到底再現する事は出来ない。 高村光太郎『人の首』より引用
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