合掌

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  • 槍の穂に合掌したままの姿勢で立っている播隆の足下に死の影があった。 新田次郎『槍ヶ岳開山』より引用
  • それが闇の中から、不意に合掌した祈りの姿で迎えてくれていたのだ。 横光利一『旅愁』より引用
  • 食卓でいちいち合掌させて食事をさせるというようなのは私は好まない。 倉田百三『女性の諸問題』より引用
  • そこでの与八の働きぶりは、あの合掌をもってする生き方の通りである。 今村仁司『「大菩薩峠」を読む ―峠の旅人』より引用
  • 私は見すぼらしい両親の石碑の前にたってしばらく心から瞑目合掌した。 平林初之輔『私はかうして死んだ!』より引用
  • 円四郎の遺骸がはこばれてきたとき、慶喜はなにもいわずただ合掌した。 半藤一利『幕末辰五郎伝』より引用
  • 形状にはこだわらないが、合掌礼拝の際に用いる法具として大切にする。
  • いよいよ本が出るようになって私は滅罪めつざいの方法の許された神仏に合掌がっしょうした。 与謝野晶子『『新新訳源氏物語』あとがき』より引用
  • 他人に向かって合掌をすることは、その者への深い尊敬の念を表す。
  • 合掌造りの床面積の広さや多層化は集落の大家族制とも結びついている。
  • 合掌をつづけているうちに、姫の声が、きこえて来るような気がして来た。 柴田錬三郎『われら九人の戦鬼 (上)』より引用
  • くら橋さんの事情もききたかし、それとなく合掌だけでもしてきたかと。 井上光晴『丸山蘭水楼の遊女たち』より引用
  • 私は即座に私が合掌して死んでいるのを、発見されたのだと思った。 大岡昇平『野火』より引用
  • 思わず真言を唱えながら朝の陽の光に合掌すると、不意に涙があふれた。 長尾三郎『生き仏になった落ちこぼれ』より引用
  • 私は父の遺体にも焼香する気持を併せて残りの線香に火をつけて合掌した。 豊田穣『南十字星の戦場』より引用
  • 二区と同様に右脇侍像は合掌する僧形像で、本来の像名は未詳である。
  • 合掌する竹重の耳に、寺の方丈さんのあげる読経の声が静かに聞こえた。 辺見じゅん『完本 男たちの大和(下)』より引用
  • 彼は山の中の草の上に坐って、頭髪を切り、それを傍に置いて合掌していた。 田中貢太郎『村の怪談』より引用
  • 八重は、ちょっと合掌をしてから、用箪笥の一番上の引き出しを開けた。 姉小路祐『死の逆転 ―京都が危ない』より引用
  • 右と左に少したけの低い立派な人が合掌がっしょうして立っていました。 宮沢賢治『二十六夜』より引用
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