各人各様

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  • あまりいろいろあって結果は各人各様となるから、旅の印象は旅行者自身がつくりだすもの、といった観さえある。 宮脇俊三『汽車旅12カ月』より引用
  • ところが実力といつても各人各様で、人物評価の規準といふものは時代により流行によつて変化する。 坂口安吾『家康』より引用
  • このことは各人各様に、さまざまの具体的な感銘を通して、普遍的であったに違いない。 宮本百合子『歌声よ、おこれ』より引用
  • まあ、各人各様、好みの多様化というのは民主的社会のあらわれなんだろうが、だれもが一緒に歌えるのがいくつかあってもいいだろう。 星新一『あれこれ好奇心』より引用
  • かつてのように批評沈黙時代ではなく、今はむしろ、ある作品についても各人各様の批評が活溌におこなわれている。 宮本百合子『近頃の感想』より引用
  • ということは、それほど詩の定義づけはむずかしいということなのであって、詩人の間ではむかしから、詩とはなにかが問題にされつづけて来たのであるが、その答えは前に述べたいろいろの例のように、各人各様に試みられているに過ぎないのである。 山之口貘『詩とはなにか』より引用
  • SFの単行本のこれ一冊となると、各人各様の答がかえってくる。 星新一『きまぐれフレンドシップ PART2』より引用
  • 最後の上陸にはまた、各人各様の人生がかいま見られた。 辺見じゅん『完本 男たちの大和(上)』より引用
  • ところが往々その公卿日記にもどっちを取っていいかわからない各人各様な記述に遭遇したりする。 吉川英治『忘れ残りの記』より引用
  • さっき話した家族みたいに、どんなに各人各様に咲いたつもりでも、やっぱり一つの大きい花になるのだから、それを信じて周君とも大いに活溌かっぱつに交際する事ですね。 太宰治『惜別』より引用
  • それらはすべて人間肯定の名によりながら、結果としては、各人各様の主観的な文学上の主張により立たせることとなった。 宮本百合子『婦人と文学』より引用
  • 各人各様に指定場所に行き、認め印をもらっていち早く出発点に帰着することを競走する。 辺見じゅん『完本 男たちの大和(上)』より引用
  • 太平洋戦争が開始されて以来、外地向け映画の問題がやかましく論議せられ、各人各様の説が横行しているが具体的には何の成果もあがらないのは芸術の生命が政治的要求だけで自由にならないことを証明しているようなものである。 伊丹万作『映画と民族性』より引用
  • これにかぎらず、ゲームの話になると、各人各様得意なものの長所を挙げてやかましい。 河口俊彦『人生の棋譜 この一局』より引用
  • 戦争で狂わせられた各人各様の人生とさまざまな心模様を、社会派の巨匠今井正が描き出している。
  • 踏台に使えないのは仕方ないとしても、人間はくつろぐ時には椅子の上で、各人各様じつに変わった姿勢をとりたがるものである。 星新一『きまぐれ星のメモ』より引用
  • 人あるところに恋あり、各人各様千差万別の恋愛が地上に営まれてゐることはいふまでもないことであらうが、見方によればどの恋も似寄つたものだといへないことはない。 坂口安吾『不可解な失恋に就て』より引用
  • また或る時期には、現実に対する作者の態度が四分五裂して、各人各様の態度をとり、随って作品の種類も雑多になる。 豊島与志雄『現代小説展望』より引用
  • 不和の良人おっととの堪えがたい生活を忍び、ほかに行き場も経験もないのでただ涙にくれているような夫人にくらべれば、当然この娘の生涯の方が悔いなきものだし、そういう計算をすれば、各人各様いろいろの答えを出すべき性質のものであろう。 坂口安吾『安吾人生案内』より引用
  • スリルという言葉は古来詩人、文学者によってしばしば用いられているが、各人各様の用法であって、必ずしも一定した意味を与えられていない。 江戸川乱歩/紀田順一郎編『江戸川乱歩随筆選』より引用
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