台所

全て 名詞
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  • 外から帰って来た平兵衛へいべえは、台所の方で何かやっていた妻を傍へ呼んだ。 田中貢太郎『水面に浮んだ女』より引用
  • 一二度買ってくれた家はおぼえておいて、台所へいってたずねたりする。 徳永直『こんにゃく売り』より引用
  • そして女中に連れられて台所のほうへ足をひきずりながら歩いて行った。 三上於菟吉『グロリア・スコット号』より引用
  • お菊の身体は若侍の一人に軽がると抱かれて台所の隅の空室あきべやに運ばれた。 田中貢太郎『皿屋敷』より引用
  • 何のことはない、二十代もつづいた大庄屋おおしょうやの台所へ来たようなものです。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • 台所でばたばた食べ物のことで心配しているのは第二以下のことなのだ。 永井隆『この子を残して』より引用
  • そういうときに、る日のこと、台所へちょっと顔を出したことがある。 中谷宇吉郎『サラダの謎』より引用
  • 真蔵は衣食台所元のことなど一切いっせつ関係しないから何も知らないのである。 国木田独歩『竹の木戸』より引用
  • お庄は父親と顔を合わすのを避けるようにして、台所の方へ出て行った。 徳田秋声『足迹』より引用
  • 反対にお台所のほうは日一日と苦しくなってゆくことが仕方なかった。 正岡容『小説 円朝』より引用
  • 明るい台所は金が溜らぬと云はれてゐて隅の方は手探りにする程だった。 金田千鶴『夏蚕時』より引用
  • 台所の方は近所の者などがかわるがわる世話をしているようであった。 寺田寅彦『やもり物語』より引用
  • 一匹の犬は台所の傍で、骨を押へて立つたまま、声を限りに吠え立てた。 平井肇『ディカーニカ近郷夜話 後篇』より引用
  • 彼女は何を見るともなく庭の方を見て、復た台所の方へ引込んで了った。 島崎藤村『家』より引用
  • 台所の用から衣類の始末まで小母さんは一人でしなければならなかった。 豊島与志雄『生あらば』より引用
  • はいって行くとその室は、台所と食堂と寝室とに兼用されてるものだった。 ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』より引用
  • しかし彼女が何分台所にいたかということは誰にも証明が出来ない。 浜尾四郎『殺人鬼』より引用
  • 露子はやがて立ち上って台所の方から煙草を求めに出て行きました。 浜尾四郎『悪魔の弟子』より引用
  • おどろく警官けいかん説明せつめいして、博士はくしは火かきぼうを手にして、台所に向かった。 海野十三『透明人間』より引用
  • わたしはこれまであたたかい台所のまどガラスに雪のるところを見ていた。 マロ・エクトール・アンリ『家なき子』より引用
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