召使っている

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  • 主人という者は、自分の召使っている奉公人へ、泣き顔などは見せないものである。 吉川英治『新書太閤記(二)』より引用
  • 小身しょうしんではあるが、屋敷には中間ちゅうげん二人を召使っている。 岡本綺堂『兜』より引用
  • そんな怪しげなものをこの城中へ入れて召使っている私のようなものを、どうしてまた、殿にはここへお置きなさるのでございますか。 吉川英治『黒田如水』より引用
  • これは、妻自身はもとより、私の宅で召使っている下女も、そう申してる事でございます。 芥川竜之介『二つの手紙』より引用
  • そういうわけで、親もわからない、身許も判らない人間ですから、黒太夫も不憫を加えて召使っている。 岡本綺堂『青蛙堂鬼談』より引用
  • 召使っている奴婢ぬひ共もずいぶん多い。 海音寺潮五郎『平将門 上巻』より引用
  • 見ぐるしい男の故事というのは、定勝が召使っている家臣に、表情がひとに不快感をあたえるほどに愁い顔の男がいて、近習の一人がああいう見ぐるしい男は隠居でもさせたらいかがかと進言した。 藤沢周平『漆(うるし)の実のみのる国(上)』より引用
  • あの凜々りりしい、水のしたたるような若い殿様ぶりが、今は頭の髪から着物に至るまで、まるで打って変って異人のような姿になり、その上に昔は、仮りにも一国一城を預かるほどの格式であったが、今は、見るところ、あの清吉という男を、たった一人召使っているだけであるらしい。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • あれほど人間性の機微にわたって恐るべき烱眼けいがんをそなえている大御所が、ながらく佐渡守をふところ がたなとし、のちには将軍の補佐とし、またいまじぶんは一子の上野介をそば近く召使っているのも当然といえる。 山田風太郎『忍法行雲抄』より引用
  • あれほど人間性の機微にわたって恐るべき炯眼けいがんをそなえている大御所が、ながらく佐渡守を懐刀ふところがたなとし、のちには将軍の補佐とし、またいまじぶんは一子の上野介をそば近く召使っているのも当然といえる。 山田風太郎『かげろう忍法帖 ―山田風太郎忍法帖短篇全集(1)』より引用
  • さては野盗かと、苦痛をこらえ、あしのしげみに身をひそめて相手の様子をうかがうと、意外にも男は中納言の召使っている郎等でした。 平岩弓枝『江戸の娘』より引用
  • 後、果して、大坂の陣の時、織部の家に召使っている茶道坊主が大坂方と通謀して、東軍の後方攪乱を企てていたのが暴露したのに連坐して、家取りつぶしの上、織部も切腹という処分にあったと伝えられる。 海音寺潮五郎『史談と史論(下)』より引用