召し捕ろ
全て
動詞
18 の例文
(0.00 秒)
-
菱縄に厳しく縛められた馬場源四郎はいったんここで降ろされて本人かどうかの確認を受けたのち、すぐさま小伝馬町の牢屋敷に送られた。大坂で馬場が召し捕られたことを知るはずの元助らはまだ懲りていなかった。次の日も智岩和尚に連れられて、番町にある小出相模守の屋敷を訪れている。
...
-
両側の廊下から二三十人の下男が飛び出してきた。それに、さっき馬のあとからついてきた連中はみな召し捕り役人だったのである。兄弟ふたりがあらがう暇もなく、みんなはどっとかかってきて解珍と解宝を縛りあげてしまった。
...
-
江戸の人間こそ飛んだ災難です。それでもいよいよ運がつきて、七兵衛に召し捕られてしまったんです。今までは誰も侍や浪人ばかりに眼をつけていたんですが、初めて竹槍ということを見付けだしたのが七兵衛の手柄でしょう。
...
-
だが、そのことは数人を除いて秘密とされる。表向きは盗賊の召し捕りの際に命を落としたことになるはずである。「お待たせいたしました」 母親は書状を手にして戻った。
...
-
その白い濃い眉はひそめられ、眼は不吉な火花を散らし始めた。彼はその指を伸ばして、警護の士に向かい、かの者を召し捕れと命令した。彼はそれほどの権力を持ち、群集はあくまでも従順にしつけられ、戦々恐々として彼の命に服することに慣らされていたので、さっと警護の者に通路をあけた。
...
-
-
詮議の末に、その盗賊の疑いは雇い大工の年造にかかって、召し捕りに来て見ると此の始末である。召し捕られて重罪に処せられるよりも、コロリで死んだが優しであろう。運のいい野郎だ、と云われたものも無理はなかった。
...
-
途中捕りというのは、捕り方がむかって来たときに桐山の方では一旦その縄をといて往来へ突き放すと、捕り方が更に引っとらえて、縄をうつのである。こういうわけで、彼はその夜のうちに召し捕られてしまった。賊は浅草観音のそばに住んでいる錺り職人で、家には母もあり、妻子もある。
...
-
八人のうち、三人は間もなく捕えられ、二人はその年の暮れに捕縛された。あと一人は翌る年、奥州の伊達領で召し捕られて江戸に護送された。六人は悉く打ち首となって獄門台に晒された。
...
-
「可哀そうだが、お上の指図だ」と、吉五郎は云った。半七もその召し捕りにむかった一人であった。娘義太夫はその名のごとくに若い女が多かったが、大抵は十五六歳から二十二三歳に至る色盛りで、風俗をみだすと認められたのも、それが為であった。
...
-
帰るべきか帰らざるべきか。あの女をまた召し捕って来いとの主君の命は、思いもかけぬまさかの仰せ。涙に濡れたこの袖に降りかかった身の置き所はどこにもない。
...
-
秋山小兵衛は見た。その夜の捕物で、召し捕られた住吉桂山が引き立てられて行く姿をである。桂山宅には、桂山と下男をふくめて男四人、女三人がいて、一人も逃さず捕えることができた。
...
-
猪之助は板橋で召し捕られ、三人殺しの罪で処刑になりました。米屋の娘お芳は、世間の悪評に居たたまらなくなって、近在の親類に預けられ、それで一件は落着したわけです。
...
-
身を変えての追手役、召し捕る相手は俺の従兄、古い物語にでもありそうだ。それにしても信玄公、内の親玉は皮肉だね。
...
-
役者たちは町に出て、明日から返り初日でつとめますからおはこびのほど願い上げますと、ふれ歩いた。主だった三人が召し捕られたことは町中にひろまっていた。どんな事情があろうと縄をかけられたというのは気持のよい話ではないし、花形役者が出ないのでは客は不入りだろうと見こしたのだが、事件がひろめの役も果たし、好奇心を持った客がやってきて、返り初日の入りは七、八分というところであった。
...
-
小役人どもはさっそくその夜、李桂姐の家を襲って五人の者を召し捕る。孫と祝は奥の部屋に逃げこみ、王三官は李桂姐のベッドの下にかくれ、李桂姐一家のものはただ肝をつぶしていた。
...
-
運のいい野郎だ、と云われたものも無理はなかった。召し捕りに来て失望した男は、神田の半七の子分の善八であった。こうなっては空しく引き揚げるのほかはなかったが、それでも年造の平素の行状や、死亡前の模様などを一応取り調べて置く必要があるので、年造と最も親しくしていたと云う隣家の大吉が表へ呼び出された。
...
-
あたしにはお気持がわかってるんですがね。人を召し捕るお役所が、祝麻子や孫寡嘴を目こぼししたってんですからね。李桂姐をびっくりさせて、にいさんのすごい所を見せたんでしょう?
...