句切ら
全て
動詞
18 の例文
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文節とは、日本語の文法において、言葉を細かく区切った際に不自然にならない最小の単位。また音声言語的にも句切ることなくひとつらねで発音される単位である。言語学と用語に少しズレがあり、言語学で言う「語」に近い。
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或時は又、彼の頭の中でその真白な墓の数が幾つにも殖えた、自分の妻と、自分の子供達の数だけの墓を列べて考へたりもした。そしていつも最後には松風の音で自分の空想を句切るのが常であつた。
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時々片手を上げて指先で両の眉を内から外へ撫でつける癖がある。話をさせても他人の調子には頓着なく、緩り句切って云うようなところがある。外出から帰ったところ。
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ところがそういうわけだったから、僕はこの暗号を英語だと仮定した。ごらんのとおり、語と語とのあいだにはなんの句切りもない。句切りがあったら、仕事は比較的やさしかったろう。
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そしていつの間にか痛みもなく男の一物を受け入れられるようになっていたのである。まきは、一言ずつ句切るような喋り方で、そのようなことを語った。「おじさんの、あたいの口でしてあげたい」 まきは十三歳にして、男の一物のあつかい方を心得ているのだ。
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そこで彼は頭を下げて、その奔流の流れるままにしておいた。男爵がひと句切りするまでには、彼らは城の中庭にきていた。そしてその見知らぬ人はふたたび話しだそうとしたが、またもやさえぎられてしまった。
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「あとは言うことない」 「僕が書いたものを小松さんに褒められるのは嬉しいですが、今回に限ってはどうも素直には喜べません」と天吾は言った。「君は、急速に成長している」、小松は言葉を句切るようにゆっくりと言った。
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気のせいか、光のなかで囀り交す声もきこえたようである。そう思って見れば、壁に句切られた空のいろも、すでに深々と春がにじんでいた。いつか彼の脳裏には明るい春景色がととのっていた。
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子供はすすり泣きながら、小声でぶつぶつパテールとクレドを唱えた。父親は一つ一つの祈祷の句切りで、アーメンと太い声で唱えた。
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彼はもみくちやにされ、興奮し、醉つぱらつたものの足どりで家へ歸るのだつた。圖書館通ひが一と句切りつくと學生時代の友人や、自由になつてゐる昔の仲間たちを訪ねて街から街をあるいた。居所が不明であつたり、相手の今日の社會的地位が全く思ひがけないもので自分との間に餘りにも大きなかけ離れが感じられたりして、會へないものが多かつた。
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然し教育ある上等社会の言語は大抵通ずるから差支ないが、この倫敦のコックネーと称する言語に至りては我輩には到底わからない。これは当地の中流以下の用うる語ばで字引にないような発音をするのみならず、前の言ばと後の言ばの句切りが分らない事ほどさように早く饒舌るのである。我輩はコックネーでは毎度閉口するが、ベッヂパードンのコックネーに至っては閉口を通り過してもう一遍閉口するまで少々草臥るから開口一番ちょっと休まなければやり切れない位のものだ。
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句切れとは、短歌や俳句における、意味や内容、調子の切れ目のこと。倒置や一つの作品の中に二つの内容が表現されているときの一つの内容の終わりにあたる場合が多い。
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船頭は、自分達がロシア語は分らないのだという事を知らせるために、眼の前で手を振って見せた。ロシア人が一句切り云うと、その口元を見ていた支那人は日本語をしゃべり出した。
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大勢の後から爪先を立てて覗いて見ると釣ランプの下で白粉をつけた瞽女が二人三味線の調子を揃えて唄って居る。外の三四人が句切れ句切れに囃子を入れて居る。狭い店先には瞽女の膝元近くまで聞手が詰って居る。
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「そして僕にこういう話をしてくれました」と、私が次に句切って書くように、ピアノを短くかき鳴らしながら話しました。
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そしてもし、よくあるように、一字の語が見つかったら、解釈はまずできたと思っていいのだ。しかし、句切りが少しもないので、僕の最初にとるべき手段は、いちばん多く出ている字と、いちばん少ししか出ていない字とを、つきとめることだった。で、すっかり数えて、僕はこういう表を作った。
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しかし教育ある上等社会の言語はたいてい通ずるから差支ないが、この倫敦のコックネーと称する言語に至っては我輩にはとうてい分らない。これは当地の中流以下の用うる語ばで字引にないような発音をするのみならず、前の言ばと後の言ばの句切りが分らないことほどさよう早く饒舌るのである。我輩はコックネーでは毎度閉口するが、ベッジパードンのコックネーに至っては閉口を通り過してもう一遍閉口するまで少々草臥るから開口一番ちょっと休まなければやり切れないくらいのものだ。
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