古今調

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  • 新古今調の歌であり、年にしては思いのほかはげしい情念をめたものが多い。 辻井喬『いつもと同じ春』より引用
  • それらの歌によって、実朝は晩年に近くなるにつれ、一層京都化して新古今調になったのではないかという推定説すら可能となるわけである。 風巻景次郎『中世の文学伝統』より引用
  • 似た事は、平安末・鎌倉初め、古今調短歌固定時代にも言へよう。 折口信夫『短歌本質成立の時代』より引用
  • いつてみれば源太は万葉調で四郎は新古今調だ。 伊丹万作『余裕のことなど』より引用
  • そうした形式の上だけにとどまらず、勅撰二十一代集が文学の主軸をなした時代というものは、歌の声調までが古今調であったのである。 風巻景次郎『中世の文学伝統』より引用
  • その意味で、中世の能に新古今調がつづれのにしきのように織込まれているのは、まことに当然すぎる結果である。 円地文子『源氏物語私見』より引用
  • 古今調の良さも悪さも凝縮されている。 北杜夫『マンボウぼうえんきょう』より引用
  • 院が肩をならべる者のない王者の魂を以て、独りなされた抒情は、既に新古今調というべきものでない。 風巻景次郎『中世の文学伝統』より引用
  • では、わしにもすこし古今調こきんちょうを手ほどきしてくれい。 吉川英治『宮本武蔵』より引用
  • こうした事情を反映してか、晩年の歌風には新古今調のものは少なく、二条派の枠組みに自身のあるがままの境遇を織り込んだ懐旧的な詠が多い。
  • 後鳥羽院の帝王体と、実朝の王侯体との対面は、一般にいう新古今調からは一つ高い身分の世界に抜け出たところにおいて行われた光景であったのである。 風巻景次郎『中世の文学伝統』より引用
  • 又、事実においても、新古今を愛した痕も見え、作風にも、新古今調の一面が、強く現れてはゐるのである。 折口信夫『橘曙覧評伝』より引用
  • そのようなわけで、十体の中、麗様れいよう長高様ちょうこうよう濃様のうよう見様けんようなどの多い新古今調がぴったりしなくなり、専ら有心ということを強くいうようになったのである。 風巻景次郎『中世の文学伝統』より引用
  • を思わせて全く古今調である。 風巻景次郎『中世の文学伝統』より引用
  • 六歌仙は、形の上から見れば、万葉と古今との過渡期を示すものだが、全体としては、古今調と言うてよい程に、後者に非常に近よつて居る。 折口信夫『短歌本質成立の時代』より引用
  • 新古今調から離脱して千載風なものに近くなっていった定家の感覚には、精神生活の上へまで押し寄せてきている中世封建の空気に順応して、己を活かし切ろうとする本能的な敏感さを認め得られるのである。 風巻景次郎『中世の文学伝統』より引用
  • 鷹揚な万葉調の歌もあれば、華麗な新古今調もあるが、全体から見ればやはり平淡にして古風な傾向が強い。
  • 三好達治の商売的古今調もこの粛然として深い情感に対しては、さすがよく筆を舞わすことが出来ますまい。 宮本百合子『獄中への手紙』より引用
  • 保己一の和歌は新古今調しんこきんちよう華麗鮮明かれいせんめいな影像に富み、盲目の人の作とは思えぬほどである。 大岡信『名句歌ごよみ[冬・新年]』より引用
  • 晩年の歌風は新古今調に転じた。 久保田正文『百人一首の世界』より引用
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古今調 の使われ方